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自然の壮大さを感じる|レアな雲10選

その時見たら、一つとして全く姿形が同じものを二度と見られない雲。空を見上げるたびに、その瞬間の空模様を楽しむことができます。また、雲の様子は季節ごとに違い、雲は季節の移ろいを感じさせてくれるものでもあります。

そこで今回は、見かけたらレア!という珍しい雲10選をご紹介。雲ウォッチングが楽しくなるかもしれません。

1.ツーリングで見つけた「ラ」

どこからどう見ても「ラ」

雲の様子で偶然空に現れた「ラ」という字の写真です。
Twitter/tip20916

フレームアウトしていく「ラ」。

雲の様子で偶然空に現れた「ラ」という字の写真です。
Twitter/tip20916

2. ゲリラ豪雨の瞬間をパシャリ

3. 雲に空いた穴に吸い込まれそう

穴あき雲やスカイパンチと呼ばれるこの現象は、層のように薄く広がった高積雲や巻積雲の中にある水滴が、飽和蒸気圧の関係で凍って、氷となって落ちていく時に、その範囲が広いと、まるで雲に穴が空いたかのようになるそうです。また、その中心付近から筋状の尾流雲が降りるようにかかるそうです。

4. まるで空から大粒の水滴や雪玉が落ちてきそうな乳房雲

一見、モコモコしており異世界感のある不思議な乳房雲ですが、この雲は積乱雲の底にできることが多いと言われ、嵐の前触れでもあります。アメリカでは乳房雲はトルネードの前兆だといわれて恐れられているそうです。日本ではなかなか見られませんが、見つけらすぐさま建物の中に入るようにした方がよさそうです。

5. まるで巨大ロールケーキ!?のような雲

こちらは強い風が吹いた際に見られるロール雲と呼ばれる雲の中でも、巨大版でモーニンググローリーと呼ばれる珍しい雲なのだそうです。

6. 魚の背びれみたいな不思議な雲

これはケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲と呼ばれ、乾いた空気と湿った空気といったように質の異なる空気の層が上空で接し、さらに、空気の層の高さによって、風向きや風速が大きく違っていると、気流が乱れて波のような形の雲が現れることがあるそうです。

ちなみに、ケルビン・ヘルムホルツの名は、流体力学の発展に貢献したケルビン卿ことウィリアム・トムソンとヘルマン・フォン・ヘルムホルツの2人に由来するそうです。

7. 富士山付近に現れた不思議すぎる「つるし雲」と「笠雲」

単独峰である富士山には、湿気を含んだ風が直接ぶつかることから、高度を増すにつれ、さまざまな形の雲が現れます。富士山に発生する雲の中で代表的なものが、富士山が帽子をかぶったように見える笠雲と大きなUFOのように見えるつるし雲です。

富士山にかかる雲は、昔から天気の予測に使われ、「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」「ひとつ笠は雨、二重笠は風雨」など、富士山のふもとでは雲に関係することわざも多く残されているのだそうです。実際に統計から見ても、笠雲とつるし雲が同時に現れると雨の確率は約80~85%もの的中率になると言われています。

8. 竜巻?みたいな雲は…

この雲は、積乱雲や積雲から垂れ下がり、ろうとのような形をしていることから漏斗雲と呼ばれています。竜巻が発生する前や竜巻が発生している最中に見られる雲で、漏斗雲が見られる時は、竜巻発生の可能性が高く危険なため、すぐに安全な建物内へ逃げるようにする必要があります。

9. 空が真っ二つ

ひつじ雲と呼ばれるこの雲は、通常はまばらだったり帯状に発生しますが、このように分厚く一直線になって移動をするのはとても珍しいパターンなのだそう。

10. 雲と虹が合体したかのような彩雲

彩雲(さいうん)とは、太陽の近くを通りかかった雲が、鮮やかな色をまとい起こる現象です。古くからめでたい出来事が起きる前触れとされ、見た人に幸運が訪れると言われています。

自然の壮大さを感じる様々な雲たち。珍しい雲を見つけたら、思わず何かが起こりそうな予感がしてしまいますね。みなさんも、ぜひ雲ウォッチングをしてみてください。レアな雲に出会えるかもしれません。

プレビュー画像:©︎Twitter/tip20916 ©︎Twitter/reitostudio