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トリビア

怖いもの見たさ|好奇心をそそるグロ系植物10選

植物には、空気清浄作用や湿度調整作用に加え、忙しい日々を過ごす現代人のストレス緩和やエネルギー回復に効果が期待できると言われています。森林浴とまで行かなくとも、天気のいい日に緑いっぱいの公園を散歩したり、観葉植物を愛でたりすると、その瑞々しさに、元気をもらうことありますよね。

でも、そんな癒し系グリーンとは対照的に、自然界には絶叫系グリーンたちが存在するのも事実。そこで今回は、見たものを恐怖に陥れるグロ系植物たち10選をご紹介します。中には、振り切るほどのグロさで笑いを誘うものもあり。思わずゾゾゾな植物をご覧ください!

1.とんでもない名前がついた脳みそサボテン

サボテンがぐにゃぐにゃといろんな方向に渦巻いた様子はまるで脳みそ…。そのまんまやんけ…と思いますが、英語名ブレインカクタスからの「脳みそサボテン」です。

脳みそサボテン
Twitter/n_gp_friends

脳みそサボテンは、成長点が突然変異を起こし帯状に成長する珍しいサボテンで、育てていくうちにシワが増えていくので、頭のよくなるサボテンとしても知られています。

その持ち前のキモかわいさで、サボテン界では人気を集めているそうです。

2.サボテンのようでサボテンでないユーフォルビア・オベサ

南アフリカ、北ケープ州が原産の丸いフォルムのユーフォルビア・オベサ。一見可愛らしいフォルムをしていますが、年数とともにニョキニョキ成長。なんとも言えないフォルムに育ってくれます。

このオベサには、さまざまな種類があり、大きくなると稜(頭頂部から線のように伸びているもの)から子株をつけるタイプや、根本からいくつもの球体を生やし群生するものなどがあるそうです。

また、てっぺんに花が咲く様子もなんとも言えないシュールな雰囲気を放っています。

しかしこちらも、ころんとしたフォルムで人気の植物です。

3 . ビジュアルめちゃくちゃ邪悪なコノフィツム

南アフリカ原産で愛好家も多く人気のコノフィツム。形がおもしろく、種類によって見た目も大きく変わってくるそうです。グロの代表とも言えるこちらは、コノフィツム・ウィッテベルゲンセという種類で「窓」と呼ばれる紋様が特徴です。

さらに、このコノフィツム、なんと脱皮(!)もするんだそう。コノフィツムは春になり生育が鈍ると、表皮が痛み、秋になるとその皮を押し広げるように新しい葉が広がるとのこと。脱皮の最中もゾクゾクさせる植物です。

さらには、コノフィツムは、多肉植物のなかでは華やかな花を咲かせるそうですが、ウィッテベルゲンセに至っては、花の咲き方もセンセーショナル。

そう、あの真ん中の目のようなところから、ニョキッと花が咲くのです。ここまで見せ場の多い植物、しかもいちいち小技を効かせてくるあたり、不気味を通り越して、つい笑えてきます。

しかし、ご安心ください。種類が今や400くらいあると言われるコノフィツムの中にはこんなかわいいものあります。

脱皮もして、ニョキっと花を咲かせますが、この違い。

4. 閻魔大王の名を持つユーフォルビアエスクレンタ「閻魔キリン」

先ほど紹介したコロンと丸いユーフォルビアとは違い、タコモノとよばれるユーフォルビアエスクレンタ。タコをひっくり返したように沢山の枝が塊根部から伸びるため、タコモノと呼ばれています。

日本名「閻魔キリン」は、その見た目から地獄・冥界の主である閻魔大王の名が付けられています。

タコモノと呼ばれる種類の中でも、こちらは比較的大きく直径40〜50cmほどに成長するそうです。爬虫類のような突起に覆われた表皮が、グロさをより一層助長しています。さらに成長期には、羊毛のような微毛をまとうらしく、毛まで生えるのか!と思わず驚く植物です。

また、タコモノユーフォルビアにはさまざまな種類があり、その他にも九頭竜、天荒竜、蛮蛇頭、蛇鱗丸など、強そうな名前がついたものがたくさん…。強者揃いです。

5. 好き嫌いが分かれるリトープス

見た目が奇抜なこちらの多肉は「生きる石」また「生きる宝石」とも呼ばれ、南アフリカ・ナミビアが原産。

その名の通り、こちらも脱皮を繰り返しながら成長する多肉植物で、脱皮の様子はさながらエイリアンが出てきそうと、好き嫌いがわかれる植物。

粛々と脱皮を続け、異様な雰囲気を醸し出すリトープスは、さながらホラーなのかもしれません。

6. 毛深く悪臭を放つスターフィッシュフラワー

こちらはサボテンのように見えますが、ガガイモ科に属する多肉植物。スタペリアの仲間で、ヒトデの様な花を咲かせるスタペリア・ヒルスタという植物です。ぱっと見、星のような形をして色も鮮やかですが、よく見ると毛深く、悪臭を放ち、可愛いけど臭いというクセの強い花です。

これまで身近な多肉やサボテンをご紹介しまいしたが、ここからは世界のキワ系植物をご紹介します。

7. 和名が奇想天外!?ウェルウェッチア

世界三大珍植物とされ、奇妙すぎると有名のウェルウェッチアは、アフリカのアンゴラやナミビアのナミブ砂漠に分布する植物。和名にキソウテンガイと付けらえるほど風変わりで奇抜なこの植物は、なんと寿命が1,000年以上にも長く、コンブのような葉が果てしなく長く伸びていくのだそう。実物はかなり巨大。

砂漠に1,000年以上も生き続けることができるキソウテンガイは、その過酷な環境に適応するために進化したとされ、水を得るために10m以上にも及ぶ長い根を伸ばして生きているそうです。また、長く伸びた葉で、湿気を吸収・蒸散し、暑さに耐えているそうです。にょろにょろと伸びた葉ですが、実はこれは1対の葉が裂けて何枚にも見えるそうです。

なお、画像で紹介したような巨大なキソウテンガイは樹齢1500年以上とされ、希少植物として柵がつき保護されているそうです。灼熱の砂漠で頑張るキソウテンガイですが、その見た目からイギリスの王立園芸協会主催のアンケートによって「最も醜い植物」4位に選出されるという、ありがた迷惑な表彰までされているそうです。

8. 見た目も匂いも強烈オオパイプカズラ

ブラジル原産であるオオパイプカズラは高さ数メートルにも及ぶ巨大つる植物。日本には明治時代に入ってきたそうで、花の筒状の部分は基部がぷっくりふくらんでおり、パイプのようにも見えるのでパイプカズラの別名があります。

また花は大型で20cm以上になりますが、怪しいにおいとグロテスクな見た目。かなり臭いらしく、異臭とも言える臭いで昆虫を集めるのだそう。

9. 真っ赤な色で怖さを盛ってくるデビルズ・ハンドツリー

雄しべの形が赤い爪の悪魔の手に見えるデビルズ・ハンドツリー。中米原産の珍植物として知られ、人間の手のような形と艶かしい赤色が特徴です。原産地では12メートルから27メートルの高さになることがあるそうです。

10. まるで異世界の植物ヒドノラ・アフリカーナ

アフリカなどの乾燥地帯に生息する、葉を持たないヒドノラ科の植物であるヒドノラ・アフリカーナ。恐ろしいモンスターの口のような部分が実は花で、ここが開くととんでもない異臭を漂わせるそうす。

悪臭を使うことで、フンコロガシなどを呼び込み、受粉する仕組みになっているとのこと。人間にとっては異臭ですが、フンコロガシにとってはさぞ芳しい香りなのでしょう。

しかし、驚くべきことに、グロ・臭とは対照的に、果実はおいしく、火であぶって食べるそうです。また、果実には収斂性があり、漁網の保護や、日焼け、ニキビ対策として洗顔に使われているとのこと。
身近なものから世界の珍植物まで、グロ・キワ系な植物10選。怖いもの見たさに好奇心がついそそられますね。

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プレビュー画像:©︎Twitter/STAR_ZANS, ©︎Twitter/n_gp_friends