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料理のヒント

冷蔵庫で餅をカビさせずに保存する方法

お正月の食べ物といえば、そう、「お餅」。一年を通していつでも気軽に食べることのできるお餅ですが、鏡餅やお雑煮など、ハレの日の縁起物として新年にお餅を食べる機会がグッと増えます。

毎年、年末になると餅つきをしたり、餅つき機やホームベーカリーなどでお餅を作る家庭も多いのではないでしょうか。

つきたての柔らかなお餅の美味しさは別格。地域によって、丸餅にしたり切り餅(角餅)にして保存します。

でも、自家製のお餅には一つだけ、頭を悩ます問題点があります。それはカビが生えやすく、日持ちしないという点。

 個包装で真空パックで完全密封されている市販のお餅とは異なり、常温で長期保存ができず、数日経つとカビが生えてしまうのです。(市販のお餅も、開封後はカビが生えやすくなります)

カビは、温度・湿度・空気(酸素)・養分の4つの条件がそろうと発生します。

デンプン質などカビの好む養分が豊富で、水分を多く含む生のお餅はカビが生えやすく、冷蔵庫に入れておいても、すぐにカビが発生してしまう…なんてことも。

一昔前までは、「カビの生えたお餅は、カビの部分だけ削り取ってしまえば食べられる」と言われていましたが、カビは表面だけでなく、内部にまで「菌糸」という根を張っているため、目に見える表面のカビを取り除いても、お餅の中に根を張るように伸びた菌糸まで取り除くことはできません。

カビの研究が進んだ現在では、多くのカビ菌がアレルギーを引き起こすアレルゲンを放出したり、カビの種類によっては発がん性リスクがあることが判明しています。有毒なカビの可能性もあるので、カビが生えてしまったら食べるのはやめましょう。

冷凍保存すればカビの発生を防ぐことはできますが、保存期間が長引くと冷凍焼けや変色などで風味が落ちてしまうので、1か月を目安に食べきるのがお勧めです。

冷凍する場合は、空気が入らないように一切れずつサランラップで包み、密閉できる袋に入れましょう。

冷凍すると、お餅の調理法によっては解凍が必要な場合もあり、食べたい時にすぐ食べれないのが難点でもあります。数日中に食べ切る予定の場合、お餅を冷蔵保存することがお勧めです。

今回はカビを生やさずに、冷蔵保存する方法を紹介します。1週間ほどならカビを寄せ付けずに保存することが可能な簡単裏ワザです。

タッパーにお餅とカラシを一緒に入れて保存

タッパーなどの適当な容器にお餅とカラシを一緒に入れ、冷蔵保存します。カラシがお餅につかないよう、ラップや別の容器などに入れて仕切っておきましょう。

(タッパーではなく、密閉袋でも大丈夫です)

タッパーにお餅とワサビを一緒に入れて保存

こちらは抗菌効果の高いワサビを一緒に入れる方法。上記のカラシ同様に、お餅にワサビがつかないようにしましょう。

(タッパーではなく、密閉袋でも大丈夫です)

タッパーにお餅とすりおろしニンニクを一緒に入れて保存

ニンニクも抗菌効果の高い食べ物。お餅と一緒に入れておけば、カビ菌の繁殖を抑えてくれます。ただし、お餅がニンニク風味にならないよう、しっかり仕分けして保存しましょう。

ニンニクに関しては、チューブタイプのおろしニンニクよりも、生のニンニクをおろして使う方がより抗菌効果が高いようです。

密封の度合いによって多少差はありますが、この裏技を使えばカビが生えにくくなり、冷蔵庫でお餅を1週間ほど保存することが可能となります。それ以降はカビが発生してしまうという報告もあるので、1週間を目安に食べ切ってください。

冷蔵庫にある身近な調味料や食品を使って簡単にできる、お餅の防カビ対策。自家製のお餅を冷蔵保存する場合はぜひお試しください。(1週間を目安に食べ切るようにしましょう)

出典: foodistnote.recipe-blog.jp

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