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Lifehacks

人間の「無意識」が生み出す不思議な5つの心理現象

人間の心には意識と無意識(顕在意識と潜在意識)があります。私たちの普段の生活で、意識的な心の動きはわずか5%ほど。残りの95%は無意識に支えられているのです。無意識(潜在意識)は毎秒8万もの情報を取り込み、処理することができると言われています。それは意識的な情報処理能力の1万倍以上。電卓とスーパーコンピューターくらいの差があるわけです。ですから、たとえば、買い物をするときに自分で商品を選んでいるつもりでも、実は他のさまざまな要素に影響を受けているのだそうです。


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この記事では、この無意識が引き起こす不思議で興味深い心理現象を5つご紹介します。

1.  ホリデーブルー

「ホリデーうつ」とも呼ばれます。忙しい仕事を終え、週末や長期休暇などにようやく自由な時間を過ごせるようになったのに、逆に気分が落ち込んでしまう現象を指します。せっかくの休暇、すぐにリラックスして自由な時間を最大限に活用したいと思っているのに、無意識のうちに不安や恐怖を感じてしまい、リラクゼーションモードに移行できず、ブルーになったり、うつ症状が発症してしまうのです。他にも、休暇に入った途端に体調を崩して寝込んでしまう人も多いようです。

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2. 社会的手抜き

一人で作業するよりも、グループで作業した方が生産性が高くなるような印象を受けませんか?しかし実際には、グループで作業すると一人あたりの生産性や貢献度は低下すると言われています。これが「社会的手抜き(社会的怠慢)」です。原因としては、責任の分散や動機付けの低下などがあげられますが、これも無意識が生み出す不思議な現象です。

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3.  緊張や不安で笑ってしまう

葬儀の場や真剣な会話の最中に笑い出してしまったことはありませんか?不謹慎だと思うかもしれませんが、決して面白くて笑っているわけではありません。実は、これも無意識が生み出す現象なのです。心理学者によると、人は不安や緊張、恐怖が高まると、ストレスを回避するために笑ってしまうのです。これは精神の防御機構。体は笑って悲しみや恐怖、緊張とバランスをとろうとしているのです。

Laughing

4. 決定回避

品揃えが多い店の方が売り上げが良さそうだと思いませんか?実は、人は選択肢が多いと悩み、決めることがストレスになって、決定を回避してしまうのです。この現象は「決定回避(決定麻痺)」、あるいは「ジャムの法則」と呼ばれています。ある研究で、ジャム6種類あるいは24種類を試食販売する実験を行なったところ、試食する人の数は24種類の方が多かったのですが、試食後の売り上げは6種類の方が高いという結果が示されました。つまり、情報や選択肢が多すぎると、人は決められなくなるのです。

Coffee!

5. 共鳴

共鳴という言葉は物理学に由来し、あるものが別のものに及ぼす影響や反響を表します。心理学では、ある行動が無意識のうちに反響する現象を「共鳴」と呼びます。たとえば、あなたが他の人に微笑むと、多くの人が無意識の反応として微笑みを返し、さらに嬉しい気持ちになるのです。もらい泣きも共鳴です。

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無意識の心の動きを理解し、うまく働きかけることができれば、自分の本来の力を発揮できるようになると言われています。たとえば、5の「共鳴」を利用して、鏡を見るときに口角を少しあげるだけで、リラックスした気分になり、自分に自信がつくそうですよ。試してみてくださいね!

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