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ヘルスケア

口は健康の入り口|虫歯予防に食べたいチーズ

口は健康の入り口というように、健康な歯を維持することは、全身の健康維持にもつながると言われています。そのため、日頃からの虫歯予防はとても重要です。

でも、気をつけていても虫歯ができてしまうことも。コロナによる外出への制限があったここ2年では、歯科受診の機会が減ったことから、歯の定期検診ができず、虫歯ができてしまったという人も増えたといいます。

そこで今回は、虫歯予防におすすめといわれるある食べ物をご紹介します。その食べ物とは、「チーズ」

虫歯予防といえば、代表的なのものがフッ素、そして次にキシリトールと言われていますが、実はチーズには虫歯を予防してくれる嬉しい作用があったのです。それでは、チーズがもつ嬉しい働きについてご紹介します。

虫歯予防にチーズがいい理由

健康な歯が虫歯になってしまう原因は、プラークと呼ばれるに歯につく歯垢に潜む細菌が作りだす酸。この酸が、歯を溶かしてしまうことで、虫歯となってしまいます。

この酸は、食事をすると歯垢の中にいる細菌が食べ物の糖分を分解して生み出されると言われています。甘いものを食べると虫歯になると言われるのは、この仕組みのため。また、私たちの口内は普段は中性に保たれていますが、食事をすることで、プラーク内の細菌が食物の糖分をエサに酸である虫歯菌を作り出し、歯のエナメル質を溶かして虫歯にしていってしまうのです。

この時に虫歯菌である酸に対抗してくれるのがチーズと言われています。チーズには、カルシウムやリン酸などミネラルが豊富に含まれているだけでなく、これらは水に溶けやすい性質で含まれています。そのため、チーズ食べることでミネラル分が唾液に溶け出し、エナメル質が溶けるのを防いでくれます。

また、チーズを食べた時にでる唾液には、初期の虫歯を元に戻す再石灰化を促してくれる作用もあるそうです。

さらに、チーズに含まれるタンパク質であるガゼインには、エナメル質表面に吸着して保護する役割や虫歯菌の付着を抑制してくれるそうです。

このように虫歯菌に強いチーズですが、どのように食べると効果を発揮するのでしょうか。

チーズを食べるタイミング

虫歯予防にチーズが活躍するタイミングは「食後」。食後は口内が酸性になっていることから、アルカリ性のチーズを食べることで口内が中性に傾き、さらに虫歯菌による歯への攻撃を妨げることができます。

また、チーズを食べた時の唾液の働きも重要なため、おすすめは柔らかいチーズよりも硬めのハードチーズたち。チェダー、ゴーダ、エメンタール、パルメザンなどのハードチーズやセミハードチーズは、カルシウムとリン酸の量が非常に多く、歯の再石灰化が促進されやすいチーズです。

これらのハード系チーズを食後に10g〜15g、よく噛んで食べれば虫歯予防につなげることができます。(食後に歯磨きをする場合は、チーズの効果を高めるためにも10~30分程度たってから磨くようにしてください)

WHOでも虫歯予防効果が高いと推奨され、その効果はフッ素の次に位置づけられるとされているチーズ。食べ応えがあるので、デザートとして、また小さなお子さんのおやつ代わりにもすることができそうですね。

毎日できるセルフケアの一環としてチーズを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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プレビュー画像:©︎Pinterest/Dentaltown
出典:さこだ歯科, スマイル歯科