ヘルスケア
夏時期にかかりやすい|水虫予防のポイント
高温多湿な夏時期は、食中毒菌だけでなく水虫の菌の活動も活発になる時です。水虫の原因となるのは白癬菌というカビの一種で、この白癬菌が皮膚に感染することで引き起こされます。水虫患者を通し感染する水虫ですが、感染リスクが高いと言われるジム、プール、飲食店の座敷はもちろん、家庭内など、生活環境のいたるところから感染する可能性があります。
水虫にならないためには、日頃からのしっかりとした予防が大切。そこで今回は、この季節に特に気をつけたい水虫予防のポイントをご紹介します。
水虫予防に日ごろから注意したいポイント
水虫予防においては、水虫菌が活動しにくい環境作りと水虫患者からの感染防止の2つが重要と言われます。では、普段の暮らしの中でどんなことに気をつけていくといいのでしょうか。
足をすぐに洗う
ジムのプールや温泉など、多くの人が素足で歩く場所は水虫への感染リスクが高まる場所です。しかし、水虫菌が皮膚についたからといってすぐに感染するわけではありません。水虫菌は12時間〜24時間かけて角質層に侵入すると言われています。そのため、帰宅した後にすぐに足を洗ったりお風呂に入って足を洗えば、水虫菌が洗い流され予防につなげることができます。その際は、石鹸を使い足の指と指の間までていねいに洗います。
足に白癬菌が付着してすぐに感染してしまうわけではありません。健康な皮膚なら、白癬菌が付いてから24時間くらいで感染します。傷があったりすると、12時間くらいで感染する場合もありますが、それまでの期間に足を洗って菌を落とせば、かなりの確率で予防できます。#水虫https://t.co/k6BYiOJFdC pic.twitter.com/1W2Dqv7KFQ
— 時事メディカル (@jijimedical) December 2, 2021
また、帰宅後すぐの入浴が難しい場合、乾いたタオルで拭くだけでも水虫予防に大きな違いが出るそうです。
軽石でゴシゴシしない
サンダルなどで素足になることが多い夏は、軽石を使って角質などを落とすためゴシゴシ足を洗いがちです。しかし、ゴシゴシして足の角質層に傷がつくと、水虫菌にとっては入り込みやすい入り口になってしまいます。そのため、軽石やナイロンタオルなどの硬いもので足の裏をゴシゴシとこすらないようにします。
アロマオイルで靴に発生する水虫菌を撃退
夏でもビジネスシーンにおいては革靴を履く事がどうしても多くなります。1日履いた靴は、汗で蒸れて湿気がこもりがちです。そうした靴を放っておくと、知らず知らずのうちについていた水虫菌を増殖させてしまいます。
そんな時におすすめなお手軽ケアがレモングラスのアロマオイルを使った方法です。レモングラスオイルに含まれるシトラールという成分には、強い抗菌・抗真菌作用があります。
<レモングラスオイルを使った靴のお手入れ方法>
- ティッシュ、またはお茶パックなどに入れた重曹に1〜2滴レモングラスオイルを染み込ませ、靴の中央あたりに入れます。
- 最後にアルミホイルで蓋をして密閉して1晩置いておきます。
梅雨の靴の手入れ
— ジョニー@アロマの発信 (@aroma_johnny) May 21, 2021
①お茶出しパックなどに重曹を入れレモングラスを垂らす。
②①を靴の真ん中に置く。(ヒールなどかかとが高いものはかかとの部分に置く)
③アルミホイルで覆う。
蒸れた靴は水虫菌が増殖しまくり。レモングラスの芳香成分は水虫菌の増殖を抑え重曹は水分を吸収してくれます。 pic.twitter.com/QdxBG2uNYp
また、この方法はスリッパでも可能。水虫にかかった人が家にいる場合、スリッパを介して感染してしまうこともあります。スリッパの場合は、ビニール袋にスリッパを入れ、レモングラスオイルを染み込ませたティッシュを置いた後、手提げ部分を結んで一晩おいておきます。
こまめに掃除をする
水虫菌は、水虫患者から新陳代謝によって剥がれ落ちた垢の中にいることもあります。水虫菌は非常に生命力が強く、垢が干からびても生き続けると言われています。そのため、バスマットの洗濯や床やカーペットはこまめに掃除し、家の中の水虫菌を除去していくようにします。
このような対策のほかにも水虫菌は湿気があると増殖しやすいため、足が蒸れた状態を長時間続けないよう心がけるようにしてください。
感染リスクが高まる夏時期、日頃からできる予防法を実践していきたいですね。また、万が一、水虫かもという症状を見つけたら、速やかに皮膚科を受診するようにしてください。
ティーツリーオイルを使った爪白癬対策はこちらの記事で紹介しています↓
プレビュー画像:©︎Twitter/aroma_johnny
出典:t-pec, TBS, style.nikkei