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Lifehacks

納豆の食べ過ぎが過剰症を引き起こすかもしれない

日本人のソウルフードと言えば、なんと言っても納豆ですよね。

栄養豊富で腸活にも良く、さらにご飯や豆腐、どんなものとも相性抜群!

健康に良いから、もしくは単純に味が好きという理由で、毎食欠かさず食べているなんて人もいるのではないでしょうか?また、納豆ダイエットも流行しており、良いスタイルを保つために積極的に食事に取り入れているという人もいるでしょう。

しかしその何気ない行為が、逆にあなたの健康を壊してしまう可能性があるのです。

高タンパクで、ビタミンやミネラルを多く含んでいる納豆。それが原因である症状を引き起こしてしまうことがあるのです。

それは、過剰症。読んで字のごとく、本来は体にとって重要な役割を果たすビダミンやミネラルが、大量に摂りすぎることで逆に体に悪影響を及ぼしてしまうことを言います。

過剰症の症状は、頭痛や筋肉痛などの軽度なものから、皮膚・粘膜の剥脱や、骨障害、また胎児への影響など比較的深刻なものまで、さまざまです。

納豆には、プリン体、セレン、ビタミンKなどが多く含まれており、これらを過剰摂取すると、以下のような過剰症が現れる恐れがあります。

プリン体

プリン体を過剰摂取すると、痛風の危険性が高まることはよく知られていますよね。納豆には、1パック(50g)につきプリン体が約57mg含まれていると言われています。1日のプリン体の摂取量は400mg以下に抑えるのが良いと言われているため、6〜7パックほどの納豆であればセーフなのですが、もちろん他の食べ物にもプリン体は含まれているため、 トータルで超えないようにするにはやはり気をつける必要があります。

セレン

聞き馴染みがないかもしれませんが、セレンという栄養成分も納豆には多く含まれています。一日の推奨量は18歳以上の男性で30μg、15歳以上の女性で25μgと設定されており、納豆1パックあたりには8μgのセレンが含まれています。3〜4パック食べるだけでこの数値に達してしまい、セレンの過剰摂取は脱毛や下痢、疲労感、皮膚症状などを引き起こすと言われています。

ビタミンK

ビタミンKはケガなどをした際に血液を固めるという大切な役割がありますが、過剰摂取すると血栓の原因になります。納豆にはこのビタミンKが多く含まれており、「ワルファリン」など、血液凝固を抑制する薬を服用している場合、納豆の摂取により薬の作用が弱まる可能性があると言われているため注意が必要です。

専門家は、絶対に納豆を1日に2パックより多く(100グラムより多く)は摂らないように勧めています。なぜなら、2パック以内であれば、どの栄養素の過剰症も引き起こす心配は少ないからです。ですから、もし毎食欠かさず納豆を食べるという習慣のある人は、見直してみることをお勧めします。

もちろん、過剰症を引き起こすものは何も納豆だけではありません。しかし前述の通り、納豆は栄養を多く含んでいるので、身近な食べ物の中では特に注意が必要なのです。

適量を食べる分には、納豆が健康に良い影響を与えることは間違いありません。しかし過ぎたるは及ばざるがごとし…

特定の食材に偏らず、バランスの取れた食事を心がけることが、健康になる一番の近道なのではないでしょうか。

プレビュー画像:  / © Twitter/eMioDklyxcz1MQW