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DIY

男は毎日庭を掘り続けた。2年後、現れたものに近隣住民は空いた口が塞がらなかった。

いよいよ夏休み本番、今年の夏はどんな予定が入っていますか?海外旅行に出かける人を尻目に、旅行なんて夢のまた夢、という人だっているはずです。イギリスに住むクリス・ロッジと妻のシャロンも、ここ6年間は旅行に出かけたことはありませんでした。

というのも、2人の愛犬ウォラストンは障害を持っているため、誰かに世話を頼むことなどできなかったのです。それでもやはり、南国で休暇を楽しめたら…夫婦の思いは強くなっていました。

建設作業員のクリスはご覧の通り、二度見してしまうほどの立派なボディの持ち主。これまで仕事以外の時間はもっぱらボディビルディングにあてていたクリスですが、2年前、私生活のすべてをあることに捧げる決意を下します。南国に行けないなら、南国を裏庭に作ってしまおう!と2017年、クリスは庭にスコップを突き刺し、緑の芝生を掘り返し始めます。

それから2年間ほぼ毎日、仕事が終わると自宅の裏庭に向かい、パラダイス作りのプロジェクトに没頭します。それにしても凄い肉体です。

本業が建設作業というだけあり、本格的な大工事もお手の物。

ガーデニングの知識はほぼゼロだったものの、YouTubeのチュートリアル動画などを参考にしながら、寒冷地でも元気に育つ南国風の植物を植えていきます。

庭全体に美しい橋を渡し…

理想の楽園が着実に形になっていきます。

そして、2年の月日が経ち、ほぼほぼ完成した楽園がこちら!

クリスのプライベートな楽園”フリーキー・ティキ”へのゲートをくぐると…

庭全体に渡した橋が現れます。橋を渡るとそこには楽園の隠れ家。元々は60万円ほどで購入した小屋ですが、細部にまでこだわりの装飾を施し、照明にもこだわって南国のビーチハウスの雰囲気が再現されています。

ボディビルディングで養った完璧さへのこだわりがここでも発揮されています。

隠れ家はおしゃれなバーを設置。夫婦でロマンチックに、友人を呼んで賑やかに、アフター5を楽しめるつくりになっています。パワー系の仕事はもちろんクリスの得意とするところですが、ティキ像の木彫りなど細かな作業もプロ顔負けの出来栄えです。

隠れ家の天井など細部まで手を抜きません。

「友人みんなが誰でも立ち寄ることができる場所を作りたかった。落ち込む日も、悲しいことがあった日も集える場所を作りたかったんだ」とクリス。”フリーキー・ティキ”に一歩足を踏み入れれば、実は英国にいることも、嫌なこともほんのひと時忘れられそうです。

この楽園を作るという壮大なプロジェクトにかかった費用は現段階で470万円ほど。2年という月日も費やしましたが、プライベートな楽園空間はお金にはできない価値がありますね。

今ではクリスと妻のシャロンは、裏庭のパラダイスで毎日のように夕涼みをしているそうです。長時間乗り物に乗ることも、ホテルに高額な宿泊費を払うこともなく、そして混雑にストレスを感じることもなく、非日常を楽しんでいるのです。

長期の夏休みが取れなくても、南国への旅行ができなくても、クリスのような発想力と技術、そしてパワーがあれば、日常から抜け出す空間は作り出すことができるんですね。羨ましい!