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猫にとって外は過酷な世界|愛猫の野良時代の写真を投稿した飼い主の訴え

クリクリした目がかわいく、そしてツンデレなところがなんとも言えない魅力を放つ猫。出先や旅先で見かけた猫をかわいいなんて写真に撮ることもあるでしょう。でも、もしかしたら外で見かける猫のイメージが変わるかもしれません。

野良猫のビフォーアフター写真が伝えているもの

宮城県仙台市で、ペットの犬猫とともに暮らしながら地域の猫のTNR活動を行うささきさん(@sa2ki0124)は、Twitter上で愛猫の保護当時と現在の写真を紹介。よくあるビフォーアフター写真かと思いきや、そこにはささきさんのある願いが込められていたのです。

そのツイートがこちらです。

「ボロボロの野良猫を完全室内飼いの猫にするとこうなるんだよ。
逆を言うと猫を外にだすってことはこんなボロボロになるかもってとだよ。

ひろまれ…
周知されろ…
ひとりでも多くの人の意識が変わりますように」

投稿された4枚のうち2枚は、ガリガリに痩せ細り、毛もまばら、めやにで目もまともに開いていない野良時代の壮絶な姿が写し出されています。

野良時代の写真
Twitter/sa2ki0124

そしてもう2枚は、ふっくらモフモフでリラックスする姿。

家猫になりリラックスする姿
Twitter/sa2ki0124

野良時代は栄養状態もよくなく、毛繕いもできないほど弱っていたのでしょう、本来は茶トラのハチワレ猫であるはずなのに、野良時代では汚れと健康状態の悪さからその区別もつきません。

ボロボロだった野良時代の写真
Twitter/sa2ki0124

この劇的な変化から、ささきさんは「猫を外にだすってことはこんなボロボロになるかもってとだよ」と猫にとって外の生活がいかに過酷で命を脅かすものであるのかを伝え、猫の完全室内飼いを訴えています。

外の世界は危険がいっぱい

完全室内飼いの猫たちに対し、閉じ込めておくのはかわいそうという声もあります。しかし、猫たちにとっては外は危険な場所です。外に出た猫たちが遭遇する危険は、交通事故、不十分で不衛生な食事、様々な感染症による病気のリスクなど多数あります。また、外に出て家に帰れなくなった猫は、外猫として生きるしかなく、病気になっても病院で治療を受けることなく、体の痛みとともに生きていかなくてはいけません。

さらに最近では、悪質な動物虐待やイタズラもあり、小さな猫たちはそんな悪意の矛先にもなってしまうのです。外の猫は常に危険と常に隣り合わせの過酷な暮らしを送っています。

野良から家猫になった写真が次々と…

ささきさんのツイートのリプ欄には、多くのユーザーから反響があっただけでなく、共感した猫飼いユーザーから同じような写真が投稿され、過酷な外の世界に生きていた猫たちの姿とその後を見ることができます。

飼い主一人一人にそれぞれの考え方があると思いますが、大切な愛猫の命を守るには、完全室内飼いは一つの方法なのではないでしょうか。

また、ここ数年で自治体を中心に保護猫や保護犬の譲渡会が開かれ、たくさんの人が家族の一員として犬猫を迎えている一方で、飼育放棄をする人がいるのも事実です。外の世界が危険なのは、猫だけでなく飼い主を無くした犬にとっても同じこと。今回紹介した写真からもわかるように、飼い主のいない外の犬猫が辿る運命は、過酷です。無責任に飼育放棄されてしまう犬猫が一匹でも減っていきますように。

以前紹介したTNR活動に関する記事はこちらをご覧ください。
猫の命を守る|耳のマークが目印のさくらねこ

出典:©︎Twitter/@sa2ki0124
プレビュー画像:Twitter/sa2ki0124