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猫にとって外は過酷な世界|愛猫の野良時代の写真を投稿した飼い主の訴え
クリクリした目がかわいく、そしてツンデレなところがなんとも言えない魅力を放つ猫。出先や旅先で見かけた猫をかわいいなんて写真に撮ることもあるでしょう。でも、もしかしたら外で見かける猫のイメージが変わるかもしれません。
野良猫のビフォーアフター写真が伝えているもの
宮城県仙台市で、ペットの犬猫とともに暮らしながら地域の猫のTNR活動を行うささきさん(@sa2ki0124)は、Twitter上で愛猫の保護当時と現在の写真を紹介。よくあるビフォーアフター写真かと思いきや、そこにはささきさんのある願いが込められていたのです。
そのツイートがこちらです。
ボロボロの野良猫を完全室内飼いの猫にするとこうなるんだよ。
— ささき (@sa2ki0124) April 14, 2022
逆を言うと猫を外にだすってことはこんなボロボロになるかもってとだよ。
ひろまれ…
周知されろ…
ひとりでも多くの人の意識が変わりますように。 pic.twitter.com/HpdpcaQx0G
「ボロボロの野良猫を完全室内飼いの猫にするとこうなるんだよ。
逆を言うと猫を外にだすってことはこんなボロボロになるかもってとだよ。
ひろまれ…
周知されろ…
ひとりでも多くの人の意識が変わりますように」
投稿された4枚のうち2枚は、ガリガリに痩せ細り、毛もまばら、めやにで目もまともに開いていない野良時代の壮絶な姿が写し出されています。
そしてもう2枚は、ふっくらモフモフでリラックスする姿。
野良時代は栄養状態もよくなく、毛繕いもできないほど弱っていたのでしょう、本来は茶トラのハチワレ猫であるはずなのに、野良時代では汚れと健康状態の悪さからその区別もつきません。
この劇的な変化から、ささきさんは「猫を外にだすってことはこんなボロボロになるかもってとだよ」と猫にとって外の生活がいかに過酷で命を脅かすものであるのかを伝え、猫の完全室内飼いを訴えています。
外の世界は危険がいっぱい
完全室内飼いの猫たちに対し、閉じ込めておくのはかわいそうという声もあります。しかし、猫たちにとっては外は危険な場所です。外に出た猫たちが遭遇する危険は、交通事故、不十分で不衛生な食事、様々な感染症による病気のリスクなど多数あります。また、外に出て家に帰れなくなった猫は、外猫として生きるしかなく、病気になっても病院で治療を受けることなく、体の痛みとともに生きていかなくてはいけません。
野良猫が不幸なんて決めつけるのはよくないとたまに言われますが、野生の動物ではない猫が外で生きることは過酷であることを知ってほしいです。自力で餌を取ることが出来ない。猫は人からご飯をもらわないと生きていけない。外は危険しかない。人のお世話が必要な生き物なのです。 pic.twitter.com/p0yk3EPu7z
— 「猫ともクラブ」in富田林市 (@nekotomoclub) April 20, 2022
さらに最近では、悪質な動物虐待やイタズラもあり、小さな猫たちはそんな悪意の矛先にもなってしまうのです。外の猫は常に危険と常に隣り合わせの過酷な暮らしを送っています。
野良から家猫になった写真が次々と…
ささきさんのツイートのリプ欄には、多くのユーザーから反響があっただけでなく、共感した猫飼いユーザーから同じような写真が投稿され、過酷な外の世界に生きていた猫たちの姿とその後を見ることができます。
うちの子の話もいいですか?外猫時代、100均ジョウロのフタが首に引っ掛かったまま暮らしてるのを発見し、なかなか捕まらずやっと保護。喉渇いて水入ったジョウロに顔突っ込んで取れなくなったかと。こんなアクシデントもあるのでやはり家でぐうたら安全に暮らしてほしい… pic.twitter.com/oBKO63DzYh
— あこや (@acoya99) April 15, 2022
うちの子はお庭に突然現れた野良猫ちゃん🐈
— のぞみ (@odebuuukiki) April 15, 2022
1.2枚目野良時代推定8-10歳
出会った時からシニアのかわいこちゃんです♡♡♡野良時代を長く生き抜いたからこそ治らない病を持ってます。この先の猫生をぬくぬくと過ごしてもらいたいです♡世界中の猫さん達が安心安全にお家で暮らせる世界が来ますように。 pic.twitter.com/x2sDWLDKc7
うちのコタローは捨て猫でした。
— ベーグルしっぽ (@Bagle_sippo) April 15, 2022
疥癬に寄生されて凄い顔になってました。 フォローさせていただきました宜しくお願いします。 pic.twitter.com/9KEokSGoqT
初めまして!
— たまこ (@tmmr8930) April 15, 2022
うちの子も見せていいですか!😍
見せちゃいます!
左がお外時代です。
病気持ちですが、こんなにきれいにつるんっとなりました。
可愛くて可愛くて仕方がありません。
外は過酷。今、家の中でのんびりすごしている姿を見ると、保護して良かったって心底思います。 pic.twitter.com/Czs1wCzw9K
この変わりようですよ#捨て猫 #保護猫 #猫のいる暮らし https://t.co/G3FhdNtEVQ pic.twitter.com/GuRIWCGBcr
— ゆーじろう🍄キノコ山の捨てネコ闘争団🐱肉球新党 (@yurakucho_Y12) April 16, 2022
外は過酷ですものね
— 雨宮ななち⁎⁺˳✧༚ (@xxruxxruxx) April 15, 2022
北海道の真冬に現れたうちのビフォアフ貼っときます pic.twitter.com/tJ30LhKGFP
飼い主一人一人にそれぞれの考え方があると思いますが、大切な愛猫の命を守るには、完全室内飼いは一つの方法なのではないでしょうか。
愛猫を悪性腫瘍から少しでも遠ざけるためには、完全室内飼いをする(ウイルス感染を防ぐ)、タバコを吸わない、適切な時期に避妊手術を受ける、ワクチン接種部位にしこりができていないかチェックするなどは必須です✍️また見晴らし台や隠れ家などストレスフリーな環境を整えてあげることも大切ですよ〜🐈 pic.twitter.com/5cSFFVRwFg
— 獣医にゃんとす🐾ねこの教科書発売中! (@nyantostos) February 8, 2022
また、ここ数年で自治体を中心に保護猫や保護犬の譲渡会が開かれ、たくさんの人が家族の一員として犬猫を迎えている一方で、飼育放棄をする人がいるのも事実です。外の世界が危険なのは、猫だけでなく飼い主を無くした犬にとっても同じこと。今回紹介した写真からもわかるように、飼い主のいない外の犬猫が辿る運命は、過酷です。無責任に飼育放棄されてしまう犬猫が一匹でも減っていきますように。
以前紹介したTNR活動に関する記事はこちらをご覧ください。
・猫の命を守る|耳のマークが目印のさくらねこ
出典:©︎Twitter/@sa2ki0124
プレビュー画像:Twitter/sa2ki0124