その他の豆知識
ネクタイを長く愛用するために知っておきたい豆知識
最近ではクールビズやコロナによる在宅ワーク、またオフィススタイルのカジュアル化が進み、毎日のように締めることが少なくなったネクタイ。でも、フォーマルな場面ではネクタイはやはり必要となってきますよね。
ところでみなさん、ネクタイの先の裏部分にこんな糸を見かけたことありませんか?

もしかしら、「あれ、糸のほつれかな?」と切ってしまったことがある人もいるかもしれません。
今、この糸に関するある事実がネットで話題になっています。それがツイッターユーザーのしゃく。さん(@shakunone)が紹介したこちらの内容です。
絶対に切っちゃダメ。ネクタイからこんな糸が出てても、無茶に引っぱったり切ったりしないでください。3月~4月は特に、”はじめてネクタイを結ぶ人”が増えます。以前もツイートしましたが、まだまだ知らない人も多くいらっしゃるのが現状です。絶対に知っておいてほしい。職人からのお願いです。 pic.twitter.com/M74t2mULNX
— しゃく。 (@shakunone) March 14, 2022
ネクタイブランドSHAKUNONE’(シャクノネ)を展開する株式会社笏本縫製の代表でもあるしゃく。さんによると、この糸はスリップステッチと呼ばれ、ハンドメイドのネクタイに見られる糸だそうです。一見ほつれのように見える糸ですが、この糸は優れた役割を持っているとのこと。
ネクタイは首元でキュッと締めるため、ある程度伸縮性が与えられています。このスリップステッチはネクタイの裏側を縫い合わせた糸の余り部分にあたり、たるみを持たせることでネクタイの伸縮を補助しているそうです。(日本語ではたるみ糸と言われることもあるそうです)
\ネクタイ👔に関する豆知識/「たるみ糸」という言葉、聞いたことはありますか?たるみ糸とは大剣(または小剣)の裏側についている輪状の糸のこと。実はこれ、縫製不良ではなく品質が良い証。縫い糸の先端に余裕を持たせる事により、自然な伸縮性を与えてくれます✨#ネクタイ #スーツ #ファッション pic.twitter.com/2h4kydNmKt
— FABRIC TOKYO | オーダースーツ (@fabric_tokyo) July 23, 2018
また、ネクタイが型崩れをしてしまったり、縫い目が緩むことがありますが、その時もこのスリップステッチを軽く引っ張ることで、簡単に型崩れを修正することができます。
大切なので何度でも言います。ネクタイからこんな糸が出ていても無理に引っぱったり切ったりしないでください。これはスリップステッチ。伸縮を補助し破損を防ぐための余裕糸です。ネクタイの軸はこの糸で縫っているので切るとバラけてしまいます。大切なこだわりです。絶対に糸は切らないでください。 pic.twitter.com/akZw34FP71
— しゃく。 (@shakunone) October 19, 2021
このようにネクタイにとって大切な部分であるスリップステッチは、万が一切ってしまうとネクタイがばらけて破損しまうそう。
このネクタイに関する知識には、ネクタイ歴が長いという人を含め多くの人から知らなかったという驚きの声が寄せられています。
40年以上ネクタイ結んできたけど、初めて知りました。
— 月の裏 (@Reversemonth) March 16, 2022
確かにウチにあるネクタイの何本かは、スリップステッチが有りました。
今は、ネクタイと縁の無い生活してますが、有用な情報有難うございました。
知らなかったー!今まさにしてるネクタイみたら、この糸ついてた!!!
— A-Ray (@w_a_n_i) March 15, 2022
これは恥ずかしい…
— 珈茶洲2.0 (@CSaigou) March 15, 2022
存じ上げませんでした。
お教えいただきまして、ありがとうございました。
しゃくさん
— けんた@心が楽になる営業 (@tken_jpn) March 15, 2022
これ知らない人って結構多いですよね!以前無意識に切ってしまってから、調べるようになって仕組みを知りました🤣
ネクタイに関する意外と知られていない豆知識。大切なネクタイを長く愛用するためにも、知っておくと良さそうです。もしかしたら手持ちのネクタイにもスリップステッチがあるかもしれないので、みなさんもチェックしてみてください。また、春から始める新生活でネクタイを使い始めるという人にもぜひ教えてあげてくださいね。
しゃく。さんの作るかっこいいいネクタイはこちらからご覧になることができます。
プレビュー画像:©︎Twitter/shakunone
出典:[email protected],ワイシャツの百科事典
