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寝苦しい真夏の熱帯夜にエアコンをつけるならこうしてみて びっくるするほどぐっすり眠ることができる
梅雨明けを迎えいよいよ本格的な夏を迎えるこの季節。ジリジリ暑い日々が続くと、日中だけでなく夜になっても蒸し暑く、そのためにぐっすり眠ることができず睡眠不足になっている人もいるのではないでしょうか。夏バテを防ぐには良質な睡眠も大切な一つの要素。
真夏に眠れない原因は、身体の深部の温度が下がらないこと。質のよい睡眠を取るには寝室の温度が28℃以下、湿度が40〜60%の状態がベストだと言われています。また、この他にも睡眠環境を整えることも良質な睡眠への近道になるそうです。
多くの人がエアコンを利用し温度調整をしている真夏の夜。今回は快眠セラピストの三橋美穂さんが紹介したエアコンを使用しながら寝苦しい夏の夜を快適にするコツを紹介します。
夏の睡眠法(1)昔は今ほど気温が高くなく、熱帯夜も少なかったので、暑ければ薄着になって温度調整することが可能でした。今は温暖化の影響で熱帯夜が増えたうえ、日中の太陽熱が壁や天井にこもっていて、外気温より室内の温度の方が高いことが多く、夜間熱中症が増えています。
— 三橋美穂(快眠セラピスト) (@384miho) August 9, 2020
1. エアコンを朝までつけっぱなしにする
最近ではエアコンの消費電力を抑え電気代を節約するためエアコンをつけっぱなしにするといいと耳にします。夜間は28℃を超えると熱中症のリスクが高まるため、寝苦しい夜は26~28℃を目安にエアコンを一晩中つけておくことをおすすめします。タイマー機能を使えばいいのでは?と思いがちですが、タイマーが切れて目が覚めるとその後なかなか眠れないものです。
クーラーつけっぱに罪悪感あったけど、これからはずっと付けとくわ。 pic.twitter.com/itS2Dg6Dxn
— 床 (@jz5hz0026) August 11, 2020
どうしてもつけっぱなしが気になるという方は、明け方は気温も体温も下がるため、午前3時以降にエアコンが切れるようにタイマーをセットするといいそうです。
2. エアコンの温度は2段階で設定
就寝前の1時間前に低めの温度設定でエアコンをかけることで、寝室内に日中こもった熱を冷やしていきます。部屋が冷えたら、温度を上げ眠りにつきます。こうすることで、寝入って体温が下がった頃には室温が上がり、体が冷えてしまうことなく眠ることができます。
3. エアコンの風量は弱か自動、風向きは水平吹きに設定
室内を冷やしすぎないよう、エアコンの風量は弱、または自動設定にします。もし就寝時用の設定ボタンがある場合はそちらを使用してください。風向きは体に風が直接当たるのを避けるため、水平吹きにします。
4. エアコン稼働下での就寝時はパジャマは長袖、長ズボンにする
エアコンをつけっぱなしにして寝たら体が冷えてしまいそう、と心配になりますが、エアコン稼働時の冷えを防ぐにはパジャマは長袖、長ズボンにします。もし足先が冷えるというのであれば、レッグウォーマーで足首の冷えを防いでください。こうすることで、体周りの空間の温度が安定し快眠につながります。
冷房をしているのに体を温めるなんて矛盾をしていると思いますが、睡眠時は特に体温が下がりやすいため、体の冷えを防ぎ快適に眠るためには、体の保温がポイントになってきます。
5. 冷感寝具を使用する
就寝時、特に寝入る時に体が熱いとなかなか眠りにつくことができません。冷え症ではなく暑がりという方には、エアコンの温度を下げるのではなく冷感寝具をおすすめします。エアコンと併用することで快適に眠ることができます。
6. エアコンをつける前に寝室を換気する
良質な睡眠には、綺麗な空気もその役割を果たしています。部屋の空気が汚れていると呼吸が浅くなり睡眠の質が低下し、翌朝起きた時に疲れが残ってしまう可能性があります。就寝前、エアコンをつける前に窓を開けて換気すれば、昼間部屋にこもった熱も放出でき、新鮮な空気を部屋に取り込むことができます。換気によって室内の温度が少しでも下がれば、エアコンをつけた時の電気代節約にもつながります。
気候変動により熱帯夜が増えた今、就寝時に夜間熱中症にかかる方が増えています。エアコンは夜間熱中症を防ぐ有効な手段。しかし、同時にエアコンによる体の冷えが様々な不調をもたらす原因となってしまうため、部屋を冷やしながら体を保温するという対策をしていく必要があります。
ぐっすり眠れるとその日1日気分が良いものです。暑さで眠れない夜が続き、疲れが溜まっているという人は今回紹介した方法をぜひ試してみてください。暑い日が続きますが、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
プレビュー画像:©︎Facebook/Shintaro Nishikawa