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Lifehacks

お肉をたくさん食べ続けると 体に現れる10の変化

肉や乳製品は地球に大きな負荷をかけていることはご存知でしたか?畜産業が排出する温室効果ガスは、世界の全排出量の18%にも上るのだそう。個人が週1回肉を食べる日を減らすだけでも、環境への負担を大きく減らすことになると言われています。

でも、肉を食べることの弊害は環境への負荷にとどまりません。肉の食べ過ぎは私たちの体にも思った以上に負担をかけるのです。肉を食べすぎると、骨粗鬆症や腎臓結石、心臓病など、さまざまな健康問題のリスクが高まることがわかっています。また、肉の食べ過ぎは老化を早め、寿命を縮めるとも言われています。

この記事では、肉の食べ過ぎが体に与える悪影響についてご紹介しましょう。

1. 骨が弱くなる

肉類の食べ過ぎで動物性タンパク質を過剰に摂取すると、カルシウムの排出を促してしまいます。人間の体は自らカルシウムを作ることはできませんが、カルシウムは健康な骨を作るために必要な栄養素。せっかく食物から取り入れたカルシウムが失われてしまうと、骨がもろくなり、骨粗鬆症リスクも高まります。またソーセージなどの加工品は、関節の炎症発作を誘発し、関節痛を悪化させることが指摘されています。

2. 腎臓結石

肉類を多く食べると、腎臓結石のリスクが高まります。動物性タンパク質の摂取により、シュウ酸や尿酸などの物質が体内に増えるのです。シュウ酸はカルシウムと結合しやすく、便と一緒にからだの外に排泄されますが、シュウ酸の量が多いと、あまった分は尿に入り、石のような塊になってしまいます。結石は「七転八倒の苦しみ」と表現されるほどの激痛を伴います。

my kidney stones.

3. 体重増加

体は筋肉を作るためにタンパク質を必要としていますが、必要以上のタンパク質を摂取すると、体はそのタンパク質を脂肪として蓄えるため、体重が増加します。

Ample Stomach

4. 脱水症状

肉類を多く食べると、いつもより喉が渇くように感じることがあります。これは、尿酸が増えた結果、腎臓がその有害老廃物を薄めるのに多くの水を必要とするためです。このとき、十分な量を飲まないと脱水症状になってしまいます。

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5. 便秘

肉類は高タンパクですが、食物繊維はほとんど含まれていません。便秘や排便時の痛みは、食物繊維の摂取量が体にとって少なすぎることを示す最初のサイン。人間の体に必要な食物繊維は、野菜や果物から摂取されるので、肉類を多く摂取する場合は、野菜や果物を十分に食べるように気をつける必要があります。

©Getty Images

6. 疲労感

肉ばかり食べていると、消化に時間がかかるため、胃腸が疲れる原因になります。また、肉を消化するためには多くのエネルギーが必要ですが、その分、他の場所でエネルギーが不足します。そのため、肉を食べ過ぎた時に食後の疲労感や倦怠感があることは珍しくありません。

Shopping Exhaustion

7. 口臭

タンパク質と脂肪を多く含む食事をすると、体内でケトン体が多く生成されます。ケトン体は息を介して放出され、腐ったような嫌な匂いの原因となります。

Bad Breath Wars

8. 頭痛

前述のように体が尿を作るために体内の水分を使ってしまうと、結果的に水分が不足して頭痛の原因になります。血液が濃くなり、その結果、脳への酸素の流れが悪くなるのです。また、ソーセージなどの加工肉の保存に使われる亜硝酸塩は、頭痛の原因になります。

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9. 心臓のトラブル

食事で食物繊維を十分に摂取することが心臓病のリスクを減らすことがわかっています。肉類を主に食べていると、摂取する食物繊維の量が少なすぎて、悪玉コレステロール(LDL)のレベルが上がり、その結果、高血圧や心臓病のリスクが高まるのです。

Heart attack concept, woman suffering from chest pain

10. 免疫力低下

赤身の肉や加工肉に含まれる飽和脂肪には、体が炎症に対抗するために必要な抗酸化物質が含まれていません。抗酸化物質は主に果物や野菜に含まれています。だからこそ、バランスのとれた食事をすることが大切なのです。

No273 13 Oct 2009 Sneeze

海外の多くの国では、ベジタリアンやビーガンが既に食文化として社会の中に浸透しています。ベジタリアンは、健康、環境、動物愛護などの観点からも利点が多い食生活だと認識されており、厳格な菜食主義だけでなく、肉は食べないが魚は食べる、特別な日にだけ肉を食べる、など緩いベジタリアンも一般的です。

日本はもともと植物性タンパク質を中心とした食文化の長い歴史があります。日本でも、肉を減らした食生活が、今後、ライフスタイルの一つとして広がっていくのではないでしょうか。

プレビュー画像: ©Flickr/mcfarlandmo ©Pinterest/knee-pain-explained.com