その他の豆知識
手や口内のニンニク臭を消す方法
ニンニクは美味しいだけでなく、その強い抗菌・抗酸化作用でさまざまな病気の予防に役立ち、さらに滋養強壮にも効果があるパワフルな食材。
しかし、ニンニクを食べると、手や息、キッチンが強烈に臭うため敬遠されることもあります。でもそれはもったいない!
この記事では、手や口内のニンニク臭を消す方法をご紹介しましょう。
ニンニクのにおいの元は?
にんにくをつぶすと、にんにく汁に含まれる「アリシン」という硫黄を含む物質が出ます。これがニンニクのにおいとして認識されるのです。小さく切ったり、すりつぶすほど、においは強くなります。アリシンは、食べると体内に入り、皮膚や呼吸から放出されるため、ニンニクを食べると呼気や汗から独特の臭いがするのです。

手についたニンニク臭を消す方法
- 塩とレモン汁を混ぜたもので手をこする。しばらく放置した後、水で洗い流す。
- 酢で手をこすり、その後、手を洗う。酢のにおいはすぐに消えますので、ご心配なく。
- 「ステンレスソープ」を使う。ステンレスソープは手についたニンニクや魚などお嫌な臭いを消すために作られた製品。アリシンなど臭いの分子が金属に触れることで化学反応を起こし、水に溶けやすくなるのです。ただし、ステンレスソープの効果については今のところ科学的には確認されていません。

口の中のニンニク臭の消し方
歯磨きだけではにんにく臭が取り除けない場合は、以下のいずれかを試してみてください。
- ニンニクを食べた後、カルダモンの種子を口に入れ、数分間かむ。インドで伝統的に使われている方法です。
- 牛乳や豆乳もニンニク臭に効果があります。食前あるいは食後すぐにコップ1杯を飲みましょう。その際、数分間、口の中にためておくとさらに効果的。
- 緑茶や烏龍茶、ジャスミンティーに含まれるカテキンも消臭効果があります。食後に濃いめのお茶を飲みましょう。
- パセリ、セージ、ミントなどのハーブのエッセンシャルオイルも、ニンニクの不快な臭いを中和します。生の葉を数枚噛むと効果的です。
- リンゴに含まれるポリフェノールはアリシンを中和します。家にリンゴがあれば、ニンニクをたくさん食べた後のデザートとして食べるとよいでしょう。ポリフェノールは皮に多く含まれるので、皮ごと食べた方が効果的です。100%のリンゴジュースにも同じ効果があります。

まな板についたニンニクのにおい
まな板のニンニク臭や味を消すには、2つの方法が効果的です。
- まず、重曹と水を3:1の割合で混ぜてペースト状にします。ペーストでまな板をこすり、冷水で洗い流します。
- 手の消臭と同じように、塩とレモンを使う方法も効果的。まな板に海塩を塗り、半分にカットしたレモンでまな板にすり込みます。その後、冷水で洗い流します。
もちろん、用途に応じてまな板を使い分けるのもよいでしょう。

空気中のニンニクのにおい
ニンニクを調理していると、ニンニクのにおいがキッチン全体に広がって取れなくなることもあります。十分に換気して、調理台やまな板を掃除してもニンニク臭が気になる場合は、グラスに重曹を入れて置いておきましょう。重曹が気になる臭いを中和してくれます。エッセンシャルオイルを混ぜれば、さらにフレッシュな効果が得られます。

上記の方法で臭い対策をしつつ、健康維持のため、ニンニクパワーを取り入れましょう。
出典:stuttgarter- zeitung , littlelunch , apotheken-umschau , globus
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