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Lifehacks

それはもはや時代遅れの助言かも?今と昔で変わった妊娠中のタブーや注意事項8選

妊娠がわかると、ほとんどの女性は大きな喜びに包まれます。でも、しばらくすると赤ちゃんが無事に生まれてきてくれるのか不安や心配が芽生えてくるものです。次にやってくるのが、妊娠・出産の先輩である母や祖母、親戚、友人などから数え切れないほどの助言や体験談。あれは危険、これはダメと言われて不安になってしまう人も多いようです。

 でも、かつては妊娠中にタブーとされていた多くのことが、最近の研究では覆されています。ですから、少し前の常識からの助言はもはや時代遅れであることも少なくありません。

「今の常識」を知っておくことで、妊婦さんは心おだやかにマタニティライフを過ごすことができます。この記事では、以前とは変わった妊娠中のタブーや注意事項についてご紹介します。

1. 週ごとの厳格な体重管理よりもトータルな体重管理を

妊娠中に体重が増えるのは自然なことです。母子健康手帳には、体重増加は1週間に300g以内におさえるように記載されています。もちろん急激な体重増加は危険ですが、このように厳格なルールは時代遅れ。前週からの体重増加に一喜一憂せずに、妊娠前のBMI指数(体重と身長から算出する肥満度指数)に応じて、臨月までの体重管理をトータルで考えていくようにしましょう。

2. アレルギーが心配な食材を避ける必要はない

少し前までは「妊娠中の食事が赤ちゃんのアレルギーに影響する」と常識のように考えられており、妊娠中は卵や牛乳、ナッツなどは食べないほうがいいと言われていました。でも今では、それが根拠のない間違った情報だということが証明されています。

今でも妊婦がナッツや牛乳、卵などを食べていると注意してくる人がいますが、それは時代遅れなアドバイス。むしろ積極的にバランスよく食べたほうが、赤ちゃんのアレルギーは少ないという研究結果もあるのです。

3. お墓参りやお葬式に参列してもいい

昔は、妊娠中にお墓参りやお葬式など忌みごとに出席することが戒められていたため、今でも妊婦はお葬式に出ないほうがいいと言う人もいるようです。もちろんこれは迷信です。ただ、お葬式などは体に負担がかかる行事なので、無理のない範囲で、暖かくして参列しましょう。もちろん体調が悪い時などは欠席しても失礼にはあたりません。

4. 厳しい食事計画よりバランス良い食生活を

糖尿病などの基礎疾患がない限り、妊娠中だからといって特に食事を変える必要はありません。妊婦は規則正しくバランスのとれた食事を摂るように意識しましょう。

ただし、生肉、生魚、ナチュラルチーズなど加熱しない食べ物は食べないほうがいいでしょう。これは、妊娠中は免疫力が低下する人が多く、食中毒にかかりやすくなるためです。

5. 魚は食べたほうがいいけれど、注意すべき魚種がある

魚には妊娠中の体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。ですから妊娠中も積極的に魚を食べたほうがいいと言われています。ただし、魚の種類によっては注意が必要です。マグロやカジキなど水銀濃度が高い魚種については、胎児の発育に悪影響を及ぼすリスクがあるので、食べ過ぎないように注意を払いましょう。

6. ペットを手放す必要はないが、注意は必要

以前は、自宅に猫を飼っている女性が妊娠すると、トキソプラズマ症にかかる可能性があるため、猫を手放すように勧められていました。しかし、注意して生活すれば、大切な家族であるペットを手放す必要はありません。

まず、妊婦さんや妊娠をのぞむ女性はトキソプラズマの抗体検査を行って感染歴があるかどうかを確認してもらいましょう。感染歴があれば抗体があるので問題ありません。感染歴がない場合は、猫のトイレ掃除は家族にしてもらい、動物の糞に触れないように、ガーデニングのときも手袋をしてください。野良猫にも触らないように注意が必要です。

7. コーヒー、紅茶、コーラは量に気をつければOK

長い間、妊娠中にコーヒー、紅茶、コーラを飲むことにはタブー視されてきました。カフェインが赤ちゃんの心臓の鼓動を高め、成長を遅らせるためです。ただし、これは過剰摂取した場合の影響。気分転換にコーラ1杯やコーヒーや紅茶を1日に1、2杯飲む程度では問題はありません。

ただし、妊娠中の女性は人口甘味料の使用を避けるべきです。人口甘味料は陣痛を促進する可能性があるからです。

8. 適度な運動はメリットがある

妊娠は病気ではありませんが、妊娠中はできるだけ安静にしたほうがいいと考えられていた時代がありました。でも今では、体力を維持し、体重をコントロールするためにも、ウォーキングやスイミング、ヨガやピラティスなどの安全な運動を適度に継続したほうがいいと言われています。妊娠初期はつわりがあって難しいかもしれませんが、中期になれば動きやすくなるでしょう。ただし、合併症がある場合などは、医師に相談してください。

妊娠や出産に関する科学的な知識は、どんどんアップデートされています。数年前の常識が変わることも多いので、色々な人からのアドバイスに戸惑ってしまうこともあるでしょう。妊娠中に心おだやかに過ごすためにも「今の常識」を知っておくことが大切ですね。

 

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