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料理のヒント

あれを一緒に入れるだけ!海苔をパリパリに保つ&湿気った海苔を復活させる裏ワザ

おにぎりに、巻き寿司に、ラーメンやそば・うどん、丼もののトッピングに、和食ライフに欠かせない焼き海苔。

海苔には優秀なタンパク質をはじめ食物繊維、ビタミン、ベータカロテン、ミネラルなど必要な栄養素が豊富に含まれており、実は意外にも優秀な健康食材です。

焼き海苔の美味しさの決め手といえば、独特の風味とあのパリパリの食感。

ホカホカのご飯や熱々の麺類と一緒に味わうパリッとした海苔のコントラストは美味しさを一層引き立ててくれます。

美味しい上に体にも良い、と良いこと尽くしな海苔ですが、一つだけ私たちを悩ます問題点があります。そう、一度開封するとすぐに湿気ってしまうこと。いざ、食べようとしたらしんなり、湿気ておりパリッと感が損なわれている…!なんてこともありがちです。

手巻き海苔がしなしなで地味にがっかり、ラーメンにパリッとした海苔を入れる予定が、最初からしなっとした海苔を入れることになり残念な思いをした…なんて人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、開封したのりをパリッパリに乾燥させた状態のまま保存する手軽な裏ワザを紹介します。

海苔をパリッと保存する方法

基本は密閉保存

ご存知のように、乾燥海苔の天敵は湿気。開封後、残った海苔はしっかり密閉して保存するのが基本中の基本です。圧縮袋のイメージで空気を抜くようにして密閉袋をしっかりと閉じ、余計な空気の隙間ができないようにしましょう。

ジップロックタイプのようにしっかり密閉できるファスナー付きであれば市販の海苔が入っていたパッケージでも構いません。

しっかり密閉できるファスナー付きのアルミの保存袋であれば空気を通さないためより高い防湿効果が期待できます。(もちろん通常のジップロックのようなビニールタイプでも密閉できればOK!)

もちろん、密閉性に優れた保存容器でも大丈夫です。海苔を直接容器に入れても問題ありませんが、海苔が入っていたファスナー付きの袋ごと密閉容器に入れるとより効果的です。

・海苔を美味しく保つ必殺技!「乾燥剤の追加

保存する袋、保存容器が決まったら、密閉する前に海苔と一緒に乾燥剤も追加。それも一つや二つの追加ではありません。複数追加です。通常、市販品の海苔には乾燥剤が最初から入っていますが、さらに乾燥剤を複数追加することで吸湿パワー増大。湿気を防ぎ、より長期間パリパリ感を保つことができます。

食品用の乾燥剤は購入することもできますが、市販のお菓子や海苔、乾物の湿気防止のために、小袋タイプで一緒に入っています。生石灰タイプで湿気を吸って膨れてしまったものや、賞味期限を過ぎた食品に付属しているような古いものでなければ吸湿効果があるので再利用することができます。

乾燥剤を追加で入れることで、海苔が湿気ってしまうことをより効果的に防ぐことができます。

パリッと感がなくなり「少し湿気ってきたな…」レベルの海苔であれば、この裏ワザでパリッと復活させることが可能。乾燥剤を追加で入れ、密閉してから数日放置することで、海苔を美味しく復活させることができます。

乾燥剤は湿気を吸いきってしまうとそれ以上の吸湿効果はありません。生石灰タイプは、膨張するので吸湿効果が切れているとわかりますが、シリカゲルは見た目でわかりにくいため、できれば市販品の食品に付属している乾燥剤を捨てる機会があれば、その都度新しいものと交換すると良いでしょう。

乾燥している場所に保存

海苔の大敵・湿気を避けるため、乾燥している場所で保存するに越したことはありません。そこで、キッチンの中でも湿気の少ない場所、冷蔵庫での保存がお勧めです。

ただし、冷蔵保存で気をつけたいことは冷蔵庫から海苔を出して食べるとき。海苔がひんやり、冷たい状態で保存袋や容器から出して外気に触れてしまうと、乾燥している低温の海苔が空気中の水分をスピード吸収。まさかの「セルフ乾燥剤」の役割を海苔自ら果たしてしまい、せっかくパリパリに保存した海苔が一気に湿気たしなしな海苔になってしまうのです。

冷蔵庫から出して即開封はご法度。必ず海苔が常温に戻るまで、密閉状態のままにしておきましょう。

湿気た海苔を速攻でパリパリにする裏ワザ

海苔の湿気具合にもよりますが、多少湿気った海苔であれば以下の方法で復活させることができます。

・コンロの火で炙る

海苔のツルツルしてない方の面を火に直接あたらない距離で軽く炙り、同様に反対側も炙る。料亭や海苔屋さんなどでも使われているスタンダードな裏ワザで、食感も風味も増します。海苔が着火したり火傷することのないよう注意してください。

・フライパンで軽く焼く

熱したフライパンに海苔を入れ、表裏を返しながら1分ほど焼きます。焦がさないように注意しながら焼いてください。

・トースターで加熱

予熱したトースターに海苔を入れ、それぞれ5秒ほどで表裏を返しながらパリパリになるまで焼きます。焦げやすいのでそのまま放置は厳禁。パリッとなるまで見極めながら焼きましょう。

・レンジで加熱

電子レンジに海苔を入れ、600Wで20秒ほど加熱します。パリッと感が戻らない場合は、様子を見ながら再加熱してください。

コンロやフライパン、トースターほど効果はないものの、手軽にできる裏ワザです。

海苔を手軽にパリッと保存&湿気たノリを復活させる裏ワザ。多くの家庭ですでに実行済みの海苔保存の基本「密封保存」に乾燥剤を追加するだけの簡単なテクなので是非お試しください。

海苔が張り付いて剥がせないなど、かなり湿気てしまって復活も難しい場合は煮物や佃煮などの料理に使ってしまうのも手です。美味しくて健康効果も高い海苔、無駄なく美味しく使い切りたいですね。

出典: olive-hitomawashi.com

プレビュー画像: ©︎pinterest/allabout.co.jp