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夏バテや熱中症は脳を冷やすといい|体温を下げる簡単な方法

ジメジメと蒸し暑さを感じる梅雨時期は体もなんとなくだるく、夏バテという言葉以外にも、梅雨ダルなんて言われるようになっています。また、この時期は体がまだ暑さに慣れておらず、梅雨の合間の晴れた暑い日などには、体が上手に汗をかくことができずに体内に熱を溜めてしまい知らず知らずのうちに熱中症を引き起こしやすいと言われています。さらに、マスク着用も、体に熱をこもりやすくしている原因の一つになっています。

そこで今回は、梅雨時期の体のダルさや熱中症予防になる、体の効果的な冷やし方をご紹介します。今から対策しておけば、真夏の体調不良防止にもつながるはずです。

夏時期の体のダルさは脳の熱中症が原因

私たちは疲れは体を酷使している身体的なものだとつい思いがちです。しかし、疲労の原因となっているのは自律神経の疲れと言われています。自律神経は、脳の司令塔と言われ、心臓の拍動や血圧、呼吸、体温、唾液、消化活動、覚醒と睡眠など24時間休みなく稼働しており、活動モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経のバランスをコントロールし、私たちの脳と体を維持しています。

運動時はもちろんのこと、仕事や家事で忙しいストレスフルな環境では、脳から各器官への指令が増えて複雑になり、自律神経が酷使され、結果脳は疲れてしまうのです。この疲れ=脳疲労を、私たちは身体的な疲れと感じているのです。

実は、脳自体も熱を作り出し常に発熱しており、酷使するほど熱が上がると言われています。また、梅雨時は大気が低気圧になり、体は副交感神経が優位に働くようになり自律神経が乱れたり、暑さなどで体温調節に自律神経が酷使されるなど、脳温度が上昇し疲労がたまりやすい時期とされています。

脳疲労を回復するには脳を冷やすのが最善策

では、脳の疲れを取り除くべく、脳を冷やすにはどうしたらいのでしょうか。実はその対策方法はとても簡単で、鼻呼吸を意識するだけ。鼻は脳の冷却装置とも言われ、鼻腔のちょうど真上に自律神経の中枢が位置します。そのため、鼻呼吸によって冷たい空気を通過させることによって、脳を冷やすことができるのです。

鼻呼吸をすることで真夏の熱中症対策にもなる

脳温度の調節機能を果たす鼻呼吸ですが、脳疲労の回復だけでなく、同時に熱中症対策にも繋げることができると言われてます。熱中症は体の深部体温が上がって熱が溜まることが大きな要因で起こりますが、深部体温は脳=自律神経中枢も含まれるため、脳の温度が上がると体温がコントロールできなくなり、熱中症を引き起こしてしまいます。マスクによって熱が篭りやすく、熱中症になりやすいと言われる昨今は、人が少ないところではマスクを外し鼻呼吸を意識することが大切と言われています。

冷却シートの効果的な使い方

ここまで夏バテや熱中症予防に脳を冷やすことを紹介しましたが、暑い時についやってしまいがちなのが、冷却シートをおでこに貼るという方法。頭を冷やせばいいのでは?と思いがちですが、おでこを冷やしただけでは自律神経の中枢を冷やすことはできず、部分的に温度を下げるだけで、体温を下げることにはならないのだそう。もし冷却シートを利用するのであれば、首や脇の下、脚の付け根など、太い血管がある場所に貼るといいそうです。

熱中症予防にはこまめな水分補給をすることが大切ですが、体温を下げる仕組みを知り鼻呼吸を心がけることも対策にすると良さそうです。ストレスフルな日々に、高温多湿なこの季節、体温を下げる体の仕組みを利用して夏バテや熱中症対策につなげていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/wonpla