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DIY

”布トイレットペーパー”について知っておくべき4つのこと

コロナ禍が始まったときに何が起きたか覚えていますか?

そう…世界中で人々がスーパーのトイレットペーパーの最後の1パックをめぐって争っていました。日本ではトイレットペーパーの転売ヤーまで出てくる始末。

そうは言っても、確かにトイレットペーパーがない生活なんて考えられない!というのが一般的な考え方。でも、なかにはトイレットペーパーなんて不要と悠然としている人たちもいるようです。

ヨーロッパの新トレンド?!トイレットペーパーの代わりに布でお尻を拭く

エコ意識の高い欧州では、最近、洗える布製のトイレットペーパー代用品がブログなどで紹介され、話題になっています。布製お尻拭きはTinkle TowelとかPee Towelなどと呼ばれており、その多くが手作り品です。

このトレンドの背景にあるのは、持続可能性を求める消費者の意識です。

先進国のトイレットペーパー消費量は膨大です。日本ではトイレットペーパーの使用量は年間平均91ロール。つまり、年間約8 kgもの上質な紙がトイレで永遠に消えています。一方、布を使えば洗濯して何度も使用することができるというわけです。

メリットは?

トイレットペーパーはパルプ、つまり木材から作られています。WWFによると、世界のトイレットペーパー使用量は1日あたり27万本の木に相当するそう。27万本の木が毎日水に流されて消えていると考えると気が遠くなりますね…。またトイレットペーパーの製造には大量の水が使用され、CO2も排出されます。もし古い布団カバーなどの柔らかい布の切れ端をお尻拭きに使えば、こうした資源を使わずに済むのです。

他の利点は拭き心地。布を濡らして使用すれば性器周辺を優しく清潔にすることができます。心地よい拭き心地は敏感肌の人や痔の人にとっては朗報です。

そしてトイレットペーパーの買い出しの手間や経費も節約できます。

デメリットは?

しかし、このエコトレンドには懸念もあります。米アリゾナ大学のケリー・レイノルズ教授は、二次汚染のリスクを指摘します。保管の際には、バスルームに菌が広がらないように厳重に注意しなければなりません。また、除菌のために高温洗浄が望ましく、漂白剤入りの洗剤が必要です。

それから、洗濯して干すという手間がかかります。この辺は布おむつと同じですね。

トイレットペーパーの代わりに布で拭くと聞くと驚いてしまいますが、たとえば「小」のときだけ布を使うとか、ウォシュレットした後に布で拭くようにするならハードルは少し低くなるのではないでしょうか。

実際、インドやマレーシア、アラブ諸国では、トイレットペーパーを使うことはほとんどありません。布のお尻拭きを導入すれば、次回のトイレットペーパー危機の際には、もう少しリラックスして過ごせるかもしれませんね。

出典: crafty.diply , usatoday

プレビュー画像: © facebook / Bree Magazine © instagram / petit_poh_zd