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加熱のしすぎや汚れの放置は危険|オーブントースターによる火災に注意

電子レンジの次にキッチンで使用頻度が高いと言えるのは、オーブントースターではないでしょうか。オーブントースターは、パンを焼いたり揚げ物を温め直し以外にも、グラタンやホイル焼き、またクッキーなども作ることができ、意外と汎用性が高く使い勝手が良い家電です。

しかし、便利に利用できることから、最近ではオーブントースターによる火災も増えていると言われています。特にコロナ以降、自宅で過ごす時間が増えたことから、火災件数も増えているそうです。

身近な家電による火災…と聞くと恐ろしく感じますが、オーブントースター火災の原因は2つあると言われています。

オーブントースターによる火災の原因

  • 加熱のしすぎ

新しいオーブントースターを買った時、使い慣れずついパンを真っ黒に焦がしてしまったことありませんか?

また、ちょっと目を離した好きに謝って食材を真っ黒に焦がしてしまったなど…。

オーブントースターはガスコンロなどと違い、直接炎は出ませんが庫内には高温となるヒーターが設置されています。そのため短時間でぐんと温度が上がり、食材によってはほんの数分ですぐに焦げてしまうことがあります。特に薄切りの食パンなどは、黒く焦げた後パン自体が発火し勢いよく燃え上がってしまいます。

また、揚げ物など油分を含む食品は、加熱し過ぎた際に爆発的に燃えるおそれがあり注意が必要です。その他にも、チーズや餅など加熱により形状が変わる食品は、加熱により変形して気づかないうちにヒーターに接触して発火するおそれがあるとのこと。いずれも加熱のしすぎによって起こる発火のため、これらは食品の様子を見ながら少しずつ加熱することで防ぐことができます。

  • オーブントースター内に残った汚れ

朝食にトーストやパンを食べるという方であれば、毎朝のように使うトースター。皆さんはどれくらいの頻度でオーブントースターの掃除をしていますか?

庫内に残った汚れは、加熱によって燃えて火災になる可能性があると言われています。パンの場合、バターなどを先につけて焼くとバターが溶けてヒーター部分につき、炭化して発火する原因に。また、揚げ物など温め直しや、脂の出る食材を調理する際に専用のトレーやアルミホイルを使用しないと、こちらも油がヒーターに垂れ発火してしまう可能性があります。

このような食材のカスや油からの発火は、オーブントースターをこまめに掃除することで防ぐことができます。オーブントースターの簡単な掃除方法は以下の通り。

1. 焼き網やトレイなど、取り外せるパーツをはずし、食器用洗剤を混ぜたぬるま湯に浸けておきます。
2. 次にカップ2杯のぬるま湯に、食器用洗剤を数滴とホワイトビネガー1/2カップを入れて混ぜます。この液を吸わせたスポンジで、オーブントースター内部を拭きます。オーブントースターの外側も拭き、扉のガラス部分の油汚れにはホワイトビネガーを吹き付けます。オーブントースターの外側を拭く際はマイクロファイバークロスを利用しても綺麗に汚れを落とすことができます。

焦付きがひどい場合、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うのもおすすめです。

※アルミ素材に重曹やセスキ炭酸ソーダを使ってしまうと、変色や腐食する恐れがあります。素材を確認してから利用するようにしてください。

オーブントースターからの発火の原因となる加熱のしすぎと庫内の汚れですが、発火してしまった場合はどのように対処すれば良いのでしょうか。

発火しても慌てて扉を開けない

加熱のしすぎや庫内の汚れから発火してしまうと、つい慌てて火を消そうと扉を開けてしまいそう。でも、これは大変危険です。扉を開けることで内部に空気が入り、酸素によりさらに炎が大きくなります。発火した場合、電源プラグを抜いて扉は閉じたまま、火が収まるのを待つことが大切です。また、慌てて水をかけてしまうと、扉のガラスが割れる恐れがあるので水も使わないようにします。

扉を閉じていれば、可燃物や酸素がなくなり火は収まりますが、収まる様子がなければ消火器などを使い消火する、または消防に連絡を入れてください。また、万が一に備え家庭用の消化器を準備しておくと安心かもしれません。

製品によっては、加熱温度が最高で700度にも達すると言われるオーブントースター。加熱のしすぎに気をつけること、またこまめな掃除を心がけるなど、使い方に気をつけていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/99_999p