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トリビア

意外と古い6つの発明品

食器洗浄機や電動スクーターが最近の発明品だと思っていませんか?もしそうなら、100年ほど認識がずれています。

この記事では、多くの人が想像するよりもずっと以前に発明された技術革新をご紹介します。

1. オートペッドと電動スクーター

1900年代初頭にアメリカで生まれた「オートペッド」は現在人気のキックボード式電動スクーターの前身です。アメリカでは1915年から1921年にかけて生産されていましたが、長期的には定着しませんでした。もちろん当時は電動ではなく、ガソリンエンジンを搭載していました。

1916年1月

2021年1月

©pixabay/LAZERKONG

2. 自動食洗機

食洗機は日本では30%程度の普及率と言われていますが、欧米諸国では1950年代から普及し始め、現在では7割以上の家庭で使われています。実用的な自動食器洗い機を発明したのはアメリカ人の女性発明家ジョセフィン・コクラン。彼女は1886年に特許を取得し、木製で水圧により食器を洗う自動食洗機を生産、販売しました。

©Jbarta via Wiki Commons

3. 水陸両用の三輪車

1890年、船舶技師ジョージ・ピンカートは、水の上を走れる三輪車を開発し、英仏海峡の横断に挑戦しました。その後、水陸両用三輪車のアイデアは、2度の世界大戦の影響もあって、しばらくの間、忘れ去られていました。1971年にアルゼンチン人のエルネスト・オクタビオ・モラガが水陸両用自転車「Cyclo Amphibious」の米国特許を取得し、このアイデアが復活。現在、水陸両用三輪車は主にビーチや湖でのレクリエーション用ボートとして使用されています。

4. テレビメガネとバーチャルリアリティゴーグル

ルクセンブルクのヒューゴー・ガーンズバックは、1967年8月19日に亡くなるまでに80件の特許を取得した発明家であり、SF作家です。彼の発明のなかの「テレビメガネ」は、現在流行しているVRゴーグルを連想させます。当時、この発明は実用的でないと考えられ、まったく流行りませんでした。

1963 ... television eyeglasses

5. 月経カップ

月経カップのアイデアは100年以上前からあったことをご存知でしょうか?実は、この便利な生理用品の最初の試作品は、1870年代には存在していたのです。1937年、アメリカの女優レオナ・チャルマーズが現在の月経カップの原型の販売を開始しました。しかし、宣伝の機会が少なかったため、会社は1973年に倒産。当時は「生理」や「膣」という言葉が広告に使われることは考えられませんでした。

6. トレッドミル

屋内でランニングやウォーキングを行うためのマシン「トレッドミル」が使われ始めたのは1875年と文献に残っています。当時は水ポンプなどを動かすために使われ、動物が動かしていました。人間が使うトレッドミルが開発されたのは19世紀末。その後、1960年代からスポーツ用品として普及しはじめました。

新しい技術に見えても、実は私たちの祖父・曽祖父の時代にすでに発明されていた製品だったのですね。いずれも現代では人気の製品ですが、当時は最先端すぎて受け入れられなかったものばかり。発明家の皆さんに今の人気ぶりを教えてあげたいものです。

出典: brightside , wikipedia , statista

プレビュー画像:  ©reddit.com/interestingasfuck ©pixabay/LAZERKONG