大雪で車ごと動けなくなった時のために気をつけて欲しいこと

新潟県内の関越自動車道で大雪の影響で長時間に渡り、多くの車が立ち往生したという出来事は、その雪の脅威を改めて私たちに知らしめました。 上下線ともに最長で15kmにも及んだ車の立ち往生。
おはようございます❄
— ランディス (@run_this_way) December 16, 2020
関越自動車道 事故渋滞
六日町と塩沢石打の間で立ち往生
1mmも動かず12時間経ちました
雪も積もってどうにもできません pic.twitter.com/gOQqYq9Mhm
SNSでは支援を待つドライバーのリアルな状況が投稿され、それはまさに息を呑む光景でした。
せめて情報があれば、、と思いますが全くといっていいほど入ってこないです。というか、テレビで報道されてることが目の前で現実になっていないです。不満とかではなく、とても不安で怖くて呟いています。どうか早く私を含めて皆さんが家路につけますように。 pic.twitter.com/wZpzF7dJmu
— ア (@7qqErHxyYS0uEz2) December 17, 2020
大雪により車内に留まる事を余儀なくされたドライバーたち。水や食料、そして燃料の確保はもちろんの事、いざという時普段から私たちはどのように緊急事態に備えたらいいのでしょうか。
大雪の時、立ち往生をした際に車内に留まることで考えらえる危険は、「一酸化炭素中毒」と「エコノミークラス症候群」。
【New】国内各地で、大雪による被害が広がっています。
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) December 17, 2020
新潟県内の高速道路では数百台の車が立ち往生し、気象庁は警戒を呼びかけています。
もし、大雪で車が立ち往生したら。命を守るため、知っておきたい2つのことをイラストにまとめました。https://t.co/XBfavq46VN pic.twitter.com/LNu9oCWcyi
<一酸化炭素中毒>
大雪で立ち往生をし、車の周りに雪が積もってしまうと、排気ガスが行き場を失い、車内に侵入してまう可能性があり、それが原因で一酸化炭素中毒を引き起こすというリスクがあるのです。最悪の場合、死に到ることも。2018年、福井市でエンジンがかかったまま雪に埋もれた車から50代の男性が一酸化炭素中毒のため死亡したという痛ましいケースも起こっています。
福井県の大雪で 車内で一酸化炭素中毒死亡
— Masa Okumura (@mokumura) February 12, 2018
クルマの周囲を雪で埋め、ボンネットの上まで雪を被せた状態でエンジンをかけた状態にしておくと、10分後に一酸化炭素濃度は400ppmに上昇し、その後6分で1000ppmに達した。この数値は、身体への影響が「3時間ほどで致死」という、非常に危険な状態になります pic.twitter.com/v11gneS8Qe
このような危険を防ぐためにも、可能なら排気ガスの逆流を防ぐためにエンジンは切る事、また寒さのためにエンジンをかけたままにする場合は換気をする事、そしてこまめにマフラーの周りを除雪するようにしてください。
エンジンをアイドリングする際は、排気スペースを確保しておかないと、排ガスが車内に充満し、一酸化炭素中毒で死に至ることもあるので大変危険です。 #大雪 pic.twitter.com/zj44LwYrYR
— ふぉっくす40@金沢ノフ (@fox_forty) January 11, 2018
水や食料、簡易トイレといった緊急時の備えに加え、除雪作業用にスコップや防寒具、手袋やカイロなども車に準備しておくようにします。
<エコノミークラス症候群>
長時間にわたって車内に座ったままの場合に懸念されるのが、静脈に血のかたまりができる「エコノミークラス症候群」。このかたまりが血流に流れて肺につまると、生命に危険が及ぶリスクがあるのです。
適度な運動をすることが防止につながりますが、大雪の時にむやみに外に出ることも危険です。その場合は、足をなるべく高い位置に保つこと、そしてストレッチをして足を動かすようにします。また、こまめな水分補給も忘れずにするようにしてください。
車の中でじっと座っているとエコノミークラス症候群のリスクがあります。
— 清水祥太 (@sh22good) December 17, 2020
たまにふくらはぎなどを動かしたり予防の運動を。
早く立ち往生が解消されますように。
※画像は厚生労働省ホームページより pic.twitter.com/TAtVncZZ7J
この他にも、燃料は十分に入れておくことや、牽引ロープやタイヤチェーンなど、車を移動させたり、その後安全に走行するためのアイテム、そして燃料節約のためにエンジンを止めて暖房がストップしたとしても、体を冷やさないようにするため毛布や厚手の上着を余分に準備しておくといいでしょう。
SNS上でも実際に雪の多い地域で暮らしている方々よりたくさんのアドバイスが見られます。
北海道で本当に死んだ人いるからトランク(後部座席から続いてるのが一番いい)に防寒用具(カイロも)を山ほど積んどいてほしい。そしてスコップも2本ぐらい積んどいてほしい。マフラーだけでなく車の周り全体を除雪できるのが理想。雪は全域に均一の高さで積もるのでドアが開かなくなります。 https://t.co/pfPhLj4bM2
— Kei Alex (@k_dragonisland) December 17, 2020
元道民だけど、皆スノーヘルパーとスコップは最低限常備しとったね。毛布は防寒というよりスタックした時の脱出用(タイヤの下に敷いて滑り止めにする)に使ってたな。備えあればなんとやらですわ。 https://t.co/LRdQxOUMB1
— みやぞう@エアコミケ新作がんばる (@miyazo) December 17, 2020
東日本大震災の時の車中泊の経験があるので、水や非常食、厚手の上着などをトランクに入れています。スコップも買いました。
— 川口アキラ (@takawo22222) December 17, 2020
大雪が予想される時に外出は控えるべきですが、止むを得ない状況で出かける場合は、しっかりと命を守るための準備をするようにしていきたいですね。もしもの時に自分だけでなく、きっと同じ状況で困った人を助けることにもつながるはずです。