DIY
庭で落ち葉を活用する5つの方法
秋は、木々が色鮮やかに輝き、落ち葉が絨毯のように庭一面を埋め尽くす美しい季節です。でも、一斉に地面に落ちた秋の葉の掃除はとにかく手間がかかります。葉は集めても集めてもきりなく舞い落ち、袋に詰めてゴミに出すのも面倒です。
でも、ちょっと待ってください。せっかく集めた落ち葉をゴミに出すのはもったいないこと。たくさんの落ち葉は、自分の庭で腐葉土にしたり、マルチにしたり、資源として活用することができるのです。
ここでは、秋の落ち葉を庭で再利用するための5つのコツをご紹介します。
1. 落ち葉を腐葉土に
落ち葉を処分する最も便利な方法は、落ち葉を堆肥化して腐葉土として再利用することです。腐葉土は葉っぱや木の枝が微生物などによって分解され、発酵して、ふかふかになった土。コンポストに集めた落ち葉、芝の刈り込み、野菜や果物の残骸、雑草などと交互に混ぜていきます。コンポストは定期的に中身を混ぜ合わせて、酸素を十分に供給してあげましょう。そうすれば、春にはふかふかの腐葉土ができあがります。葉っぱがコンポストに占める割合は20%程度が目安です。
2. 落ち葉をマルチに
落ち葉は、植物や花壇のマルチング材としても使えます。そのためには、落ち葉を集めて(できれば刻んで)、植物の根元に厚さ5〜7cm程度で敷き詰めます。落ち葉はゆっくりと分解され、土壌に養分を与え、雑草が広がるのを防ぎ、ミミズや微生物の餌となります。葉っぱのマルチは特に木の根本に敷くのに適していますが、野菜の畝にも適しています。
3.春のために保存する
庭にたくさんの落ち葉がある場合は、袋に入れて、冬の間、涼しく乾燥した場所に保管しておくと、春になって堆肥化の材料として使えるようになります。春、新たなガーデニングシーズンの初めに、植物の剪定や除草を行うため、コンポストに入れる枝や草はたくさんありますが、落ち葉のような乾燥した材料が足りないためです。冬の間に十分な量の葉を蓄えておけば、春に完璧なコンポストを作ることができます。
4.霜よけとして
耐寒性のない多年草を、厚い葉っぱの層で断熱して、冬越しを手伝ってあげましょう。落ち葉を植物の上にかぶせるだけです。落ち葉の層は植物を霜から守り、ゆっくりと分解される間に貴重な栄養素を土に放出します。
5.鶏小屋に敷く
昔、農家の人たちは、わらを十分に収穫できないときは、葉っぱを鶏小屋に敷いていました。小屋での作業時に足が汚れないうえに、鶏たちが落ち葉と糞を足でかきまぜてくれるので、葉が早く発酵し、後に貴重な肥料として使うことができます。
他にも、庭の一角に落ち葉を山積みにしておけば、ミミズやカブトムシの幼虫などの昆虫が冬を越す場所として利用することもできます。
自然がくれた「落ち葉」という貴重な資源、無駄なく再利用して、庭の栄養補給にお役立てください。
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プレビュー画像: ©flickr/tracydonald ©flickr/Liz Henry