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台風時のペットの安全対策:犬は室内に、猫は隠れる場所を

うだるような暑さが過ぎた頃にやってくる本格的な台風シーズン。今週初めに日本列島を直撃した台風14号のかつてない大きさに、連日ニュースでも警戒が呼びかけられていました。

台風時、強風や水害対策、また停電時を想定した対策が取られますが、家に犬や猫などのペットがいるという場合は、ペットの安全対策も忘れずに取っていきたいものです。そこでこの記事では、ペットの台風対策のポイントについてご紹介します。

台風時のペットの安全対策

犬の場合

最近は室内飼いが主流となった犬ですが、もし外飼いの犬がいる場合、台風時は室内への避難が必要です。飼い犬の室内避難は、最近ではネット上で「犬しまい」と呼ばれるようになり、ここ数年特に頻繁に注意が呼びかけられています。

漫画家のヨシモフ郎さん(@yosimofurou)は、幼少期に体験した台風時の愛犬とのエピソードを紹介。「犬をしまえ、飛ぶぞ」と犬との恐怖体験を語っています。

台風で犬が吹き飛ばされそうになった話の漫画です。(1ページ目)
Twitter/yosimofurou
台風で犬が吹き飛ばされそうになった話の漫画です。(2ページ目)
Twitter/yosimofurou
台風で犬が吹き飛ばされそうになった話の漫画です。(3ページ目)
Twitter/yosimofurou

台風時は外で飼っている犬が強風に煽られる危険だけでなく、水没や脱走というさまざまなリスクが考えられます。万が一、犬を外で飼っているという方は台風時や悪天候時の「犬しまい」をやることリストにぜひ入れるようにしてください。

猫の場合

犬と同様に悪天候時は「しまえ」と言われる猫。しかし、猫の場合はしまうだけでは対策は十分とは言えないようです。

獣医にゃんとすさん(@nyantostos)は、台風時の猫の安全対策について紹介。

にゃんとすさんはツイートの中で、猫の場合は室内にいたとしても、強風により窓ガラスに被害を受けた際、衝撃や音にびっくりした猫が窓の外に飛び出してしまう可能性があることを紹介し、脱走への注意を呼びかけています。

また、台風時は普段あまり耳にしない強い雨風の音に猫が怖がってしまうため、隠れられる場所を準備しておくことでストレスを軽減できるそうです。

ペットとの避難

東日本大震災を受け、2013年より環境省は「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成、2018年に改訂したガイドラインではペットと飼い主は同行避難が原則としています。これを受け、各自治体で内容は異なりますが、ペットと共に避難できる避難所も設けられるようになりました。

ペットと一緒に避難するためには、自宅以外の場所で他の人と共同生活をする場合に備えたしつけも必要となってきますが、避難所の健康管理やペットのストレスを減らすための準備も重要です。

犬猫別に準備しておきたい避難セットは以下の通り。

犬:

  • フード、水、常備薬(最低5日分)
  • ペットシーツ、うんち袋(臭いがしないもの)
  • 首輪
  • ハーネスとリード
  • 食器
  • 持ち運びができるクレートやケージ

猫:

  • フード、水、常備薬(最低5日分)
  • 猫砂または使用済み猫砂の一部、トイレ用の箱、うんち袋(臭いがしないもの)
  • 首輪
  • キャリーバッグやケージ
  • 洗濯ネット(猫を安心させて、動きを制限するため)
  • ハーネスとリード

また、万が一迷子になった時のため、マイクロチップの装着や迷子札の準備をしておくと安心です。最近は自治体によっては、飼い主やペットの情報が書き込めたり、ペットの防災対策について記載した「ペットの防災手帳」を配布しているところもあるそうなので、ぜひお住まいの自治体で確認をしてみてください。

災害時は飼い主である私たちの安全を確保することがまず第一ですが、
大切な家族の一員であるペットの安全対策もしっかりと取っていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/RTBmusya, ©︎Twitter/nyantostos
出典:©︎Twitter@yosimofurou ©︎Twitter@nyantostos, NHK