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ペニスがどんどん小さくなっている〜その原因とは

「ペニスのサイズは年々縮小しており、その能力も弱くなっている」そう聞くと、新世代を揶揄する言葉のように聞こえるかもしれませんが、実は科学的な背景があります。

10.Laid.Dupont.WDC.20may06

ニューヨークの疫学者シャナ・スワン教授は、何十年にもわたって環境の影響と生殖能力を研究しています。彼女は新著「カウントダウン」の中で、環境汚染の進行が男性の生殖能力に影響を及ぼしていることを警告しています。

同博士の研究によると、生まれてくる男の子の性器のサイズは顕著に小さくなっているというのです。さらに、1973年から2011年の間に、男性の精子の数も半分以下になりました。つまり、祖父世代の若い頃と比べると、現代の青年たちの生殖能力は半減しているのです。

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スワン教授は、こうした現象はプラスチック生産に使用される化学物質「フタル酸エステル」に原因があるのではないかと示唆しています。フタル酸エステル類は、プラスチックをしなやかにする「可塑剤(かそざい)」として玩具や食品容器、家庭用建材、化粧品、シャンプーなど日用品に広く使用されています。

プラスチック製品から漏れ出したフタル酸エステル類は環境中に放出され、食事や呼気などから私たちの体内に入り、蓄積してホルモンに影響を及ぼすことがわかっています。フタル酸は、エストロゲンというホルモンに似た働きをするホルモン模倣化学物質。自然なホルモンの生成を妨げるため、男性の生殖器発達の阻害だけでなく、認知障害や行動異常などとの関連性が指摘されています。

もし、このままペニスの縮小と精子の減少が続けば、人類の存続にかかわる問題だと博士は危惧しています。2045年には人類はほとんど子孫を残せなくなる可能性もあると言います。

Crotch?

かなり不安な見通しです。何百万トンものプラスチック廃棄物は、世界の海を汚染するだけでなく、私たち自身の体にも、人間の出生率にも重大なダメージを与えているのです。

包装のない商品を選ぶ、オーガニック製品を選ぶ、プラスチック製品を買わないなど、私たちの消費行動を変えることは、「環境を守る」ためだけでなく「人類の存続」にもつながっています。

出典:stern , today , dailystar
プレビュー画像: ©Flickr/Elvert Barne s