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あの液体洗剤とお日様の光で|プラスチック製品の黄ばみを取る方法
エアコンや照明のリモコン、インターホンのカバーなど白いプラスチック部分は時間の経過と共に黄ばんでくることがあります。ホコリや手垢などの汚れに気を付け、普段からリモコン類は清潔に保つように気を付けていても、黄ばみはどうしても現れてしまいますよね。
プラスチックには品質保持のために「酸化防止剤」が用いられています。この酸化防止剤の「ブルーム現象」と呼ばれる化学変化が起き、黄ばみの原因となっているのです。そして暗い場所での保管も原因のひとつ。「暗所黄変」と呼ばれ、「日光に当たらないよう大切に保管していたのに黄ばんだ」ということが起きるのは、この暗所黄変が要因と考えられます。また、プラスチック製品の多くで使われているABS樹脂は、時間の経過と共に劣化し黄ばんでしまうという性質も持っています。
このように様々な要因で黄ばんでしまうプラスチック。一見取れなさそうに見えますが、もし黄ばみが酸化防止剤や暗所黄変といった化学変化によるものであれば、ある方法で再び白く戻すことができるのです。
それが、酸素系液体漂白剤と紫外線を使った方法。酸素系漂白剤に含まれる過酸化水素と活性漂白剤に、紫外線を組み合わせることで、これらの化学変化から黄ばみを元に戻すことができるというもの。
それでは詳しい方法を説明していきます。
<プラスチックの黄ばみの取り方>
用意するもの:
– 酸素系液体漂白剤(必ず過酸化水素と活性漂白剤の記載のあるものにしてください)
– 漬け込み用の容器
方法:
①容器に酸素系漂白剤を、漂白したいプラスチックがひたひたに浸かるくらいそそぎます。(もし炊飯器などの漂白したいものが大きい場合は、漂白剤をかけた上からラップでパックをするようにします)
②日当たりの良い場所に置いて紫外線に当てます。(1時間から数時間、物によっては数日)※プラスチックの色が変化するのを随時確認して、漬け置きする時間を調節してください。
③色が白くなったら、水、または台所用洗剤などで洗い流し水気を拭き取って完了です。
※ただし、白以外に他の色を使っている場合はそれらの色が褪せてしまう可能性があるため注意をしてください。
リモコンの他にも、長年使っているPCのキーボード部分が黄ばんでいるという場合は、大きめの衣装ケースなどを利用して天気の良い日に漬け置きをすれば、元の通り白く戻って気分もスッキリです。
実は紫外線の多い、この季節、キーボードのメンテナンスにはもってこいなのです。白いキートップが黄ばんでしまった場合、酸素系漂白剤(ハイターEXなど)に漬けて、そのまま外で紫外線照射すれば黄ばみが落ちていきます。古いキーボードやファミコンのメンテナンスで使える方法です。 pic.twitter.com/8Pvq5Imhwh
— ビット・トレード・ワン新製品発売中! (@BitTradeOne) June 20, 2019
キーボードの黄ばみの
ワイドハイターEX原液漬
日に当て続け5日たった結果
これ凄いね!!!漬ける前← →5日後
・ヘッドライト黄ばみ
・ソフビ人形黄ばみ
・プラモ&フィギュア黄ばみプラスチック~ゴム系
原色なら何でも直るみたい♪
(大きいのは、はけ塗りぽい) pic.twitter.com/KZtOS0iTKT— mikoto(巫女P)@スリッパ公国 (@_mikotop) May 10, 2018
数年使い続けて黄ばんでしまったキッチンバサミ。
何回も塩素系漂白剤につけて落ちなかった黄ばみが、酸素系洗剤+紫外線でほぼ新品の白さを取り戻せた。 pic.twitter.com/qAju92DOuB— Denryu (@denryu_jp) September 21, 2017
諦めていた黄ばみが取れる意外な方法。毎日使うものがスッキリ白く元に戻ると気分も上りそうですね。
プレビュー画像:©︎Pinterest/Masaki Wada, ©︎Pinterest/千葉めぐみ

