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Lifehacks

注意喚起:ランニングマシンに潜む小さな子供やペットへの危険

フィットネスジムや自治体運営の公共スポーツ施設を利用している人にはお馴染みのトレッドミル(ランニングマシン)。天候や時間に左右されることなく、室内にいながらランニングができる便利なマシンです。

普段は外でジョギングをしているという人も、悪天候時や寒い冬季には利用しているという人もいるかと思います。また、長引くコロナによる自粛を受け、自宅に設置したという人もいるのではないでしょうか。

しかし、便利なトレッドミルに潜むある危険について注意喚起がなされています。

アメリカの消費者製品安全委員会(CPSC)は、今月17日に同国ペロトン社のランニングマシン「Tread+」に関連した事故が相次いでいるとし、注意喚起のビデオを公開しました。

こちらがその動画。

(注意:動画内では、子どもがランニングマシンの下に引き込まれる映像が含まれています。動画には年齢制限がかかっておりますので、視聴できない場合があります)

動画内ではランニングマシンで遊ぶ幼児2人のうち、マシンのローラー部分先端にいた男児が手に持ったボールごとマシンに巻き込まれてしまう瞬間が映し出されています。

YouTube/U.S. Consumer Product Safety Commission

一旦は抜け出した男児ですが、その力に再度引きずり込まれマシンの下敷きになってしまうという痛ましい姿が。最終的に男児は抜け出すことができたものの、一歩間違えれば最悪の事態にもつながりかねません。

YouTube/U.S. Consumer Product Safety Commission

YouTube/U.S. Consumer Product Safety Commission

実際に、消費者製品安全委員会(CPSC)によるとこれまでに、この「Tread+」に関する事故は39件報告がされているとし、そのうち1件に至っては、子供の死亡が明らかになっています。また、39件中の半数以上である23件が子供に関する事故とのこと。子供だけでなく体の小さなペットが引きずり込まれるという事故も起きていると報告されています。

これを受け同委員会は、子供が「Tread+」のローラーに引きずりこまれ下敷きになったり、挟まれることで、怪我や骨折、最悪の場合は死にいたるリスクがあると警告。その強力な力から、使用者自身がバランスを崩した場合にも、重大な怪我に及ぶ可能性にも触れ、小さな子供やペットのいる家庭では使用の中止、または鍵のかかった部屋で子供が入れない場所で使用、使用しない時はコンセントや安全キーを抜いて作動しないよう徹底することを呼びかけています。

ペロトン社はこれに対し、消費者製品安全委員会(CPSC)の警告は誤解を招くものであると主張。トレッドミルは16歳以下の子供は使用しないこと、子供やペットをマシンには近づけないようにすることを購入者に呼びかけているとし、それを守れば使用を続けられるとしています。

今回のケースはペロトン社のトレッドミルに関する事故報告ですが、同様のことが他のマシンでは起こらないとは言い切れません。筋トレやダイエットの一環で宅トレをする人が増えている昨今ですが、自宅にランニングマシンがあり、小さな子供やペットがいるという場合は、取り扱いに気をつけるようにしていきたいですね。

プレビュー画像:©YouTube/U.S. Consumer Product Safety Commission