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トリビア

今となっては理解不能?歴史に残る7つの不思議な解決策

いつの時代も、人類は解決が難しい多種多様な問題にぶつかってきました。

歴史を紐解くと、先人たちはそんな困難な問題に奇妙な解決策を見出してきたことが分かります。現代では首を捻るような解決策も当時は合理的と考えられていたのです。

先人たちが編み出した奇妙なトリック7つをご紹介します。

1. 結婚の贈り物としての抜歯

19世紀には、歯科医療技術はまだ発達していませんでした。そのため、虫歯で痛みがあると、歯を抜くしかありません。なかには歯の手入れが面倒だから歯を抜いてしまう人も。

多くの人が最終的にすべての歯を抜き、入れ歯にしていました。そのため、結婚の贈り物に「抜歯」が好まれたのです。すぐに入れ歯にしてしまえば、もう歯のお手入れも不要になると考えられていたようです。

2. ヒゲ止め付きカップ

19世紀後半、紳士の嗜みといえば口ひげ。ワックスでおしゃれに形を整えるのが流行しました。

しかし、お茶を飲むと口ヒゲが濡れて、形が崩れてしまうという問題がありました。そこで、ヒゲ止めの付いた専用のカップが発明されました。

3. バイブレーターが生まれた理由

バイブレーターは、女性器への刺激によってヒステリーを解消するために開発されたと言われていますが、それは都市伝説。真実ではありません。

実は、19世紀末にバイブレーターは一種の万能薬として開発されたのです。振動が身体にエネルギーを供給し、さまざまな機能を回復させると考えられていました。そのため、こめかみから前立腺まで、ほとんどすべての部位がバイブレーターで治療されました。

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4. 安全運転への戒め

1961年、ドイツのケルンでは、男性ドライバーの無謀な運転が問題になっていました。そこで、スピードを出したいという欲求を抑えるために、スピードメーターに配偶者や母親の写真を貼ることが推奨されました。しかし、この方法はあまり普及しませんでした。

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5. 国営放送の放送禁止

どうすれば人々が交流し、もっと話すようになるのか?そう考えたアイスランド政府は1966年にある規則を制定しました。家族や友人との交流を促進するため、木曜日のテレビ番組放映を禁止したのです。この禁止令は1987年まで継続していました。

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6. 笑顔のトレーニング

1930年代、ハンガリーの首都ブダペストで、「暗い日曜日」という曲を聴いた人が次々と自殺するという異常事態が起こりました。当局はこの曲を禁止しようとしますが、死の連鎖は止まりません。観光客の評判を落とすことを恐れた街が自殺防止のために考えた解決策が「スマイルスクール」の設立。粘着テープやマスク、写真などを使って、ハンガリー人が街でもっと親しげに見えるように指導したそうです。

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7. 袋の中でお互いを知る

18世紀、婚前交渉を避けつつも、若いカップルが互いの相性を確認し、親密な関係を築ける方法として考案されたのが、ベッドの特別な仕掛け。

結婚を考えている2人は同じベッド入りますが、2人の間に板が置かれるか、真ん中を縫った袋に2人が入り、性交渉なしに共に夜を過ごしたのです。

「必要は発明の母」・・・面白い解決策ばかりですが、その背景として、かつて何が必要とされていたのか垣間見ることができて興味深いですね。

あなたの世界観を変えるような刺激的な史実、こちらでもご覧ください。

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