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ロシアのバブーシカの知恵|風邪や痛みなどに効く家庭療法10選

ロシアでは、バブーシカ(おばあちゃん)が元気でチャーミング、そして尊敬されています。重い荷物を物置に運ぼうとしているバブーシカに「お手伝いしましょうか?」と声をかけると「そんなに痩せてちゃ無理よ。何か食べる物をつくってあげるよ」と逆に言われてしまいます。

Бабушка

年齢を重ねても、できるだけ人に頼らず、厳しい状況にも自分で対処するタフで誇り高いバブーシカたち。忘れてはならないのは、彼女たちが伝統レシピや家庭療法の宝庫だということ。この記事では、気分が悪くなったり、体調が悪くなったりしたときに役立つバブーシカ秘伝のレシピや家庭療法をご紹介します。

1. ガーリックミルク

黄疸から不眠症まで、ガーリックミルクは何にでも効く万能薬と言われています。特に風邪や坐骨神経痛によく効きます。作り方は簡単。牛乳にニンニク数片を入れて沸騰させるだけ。お好みでハチミツを加えても。

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2. オニオンソックス

玉ねぎは皮をむき、厚くスライス。このスライスを温めて足の裏に置き、ウールの靴下を重ねて履きます。熱を下げる家庭療法の定番です。

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3. あたたかいリンゴ酢ドリンク

リンゴ酢はもちろん買ってもいいですが、リンゴの皮や芯を水につけておくと発酵して美味しい自家製リンゴ酢のできあがり。リンゴ酢はロシアでは便秘に効くと言われています。朝食前にお湯にリンゴ酢小さじ2を入れて飲んでください。

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4. コショウ入りウォッカ

風邪にかかったら、ウォッカ50mlにコショウをたっぷり入れて、ごくっと飲んで暖かくしておやすみなさい!

My love of pepper vodka grows.

5. ウォッカは万能!塗っても効きます

ウォッカは塗り薬としても使えます!高熱のときはウォッカを背中や胸に塗って、体から熱をアルコール分と共に飛ばしてしまいます。心臓疾患や関節痛、筋肉の緊張や痛みにも役立つそうですよ。ただし、お子さんには、ウォッカは内服でも外用でも使えません。

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6. マスタード風呂

ロシアでは、片頭痛、副鼻腔炎、初期の風邪にマスタード風呂がよいと言われています。ぬるま湯に粉マスタード大さじ2を入れて3分ほど足をつけます。マスタードが足をじんわりと温めて、血流をよくしてくれるので、頭痛がやわらぎます。ただし、マスタードには血流を良くする強い作用があるので、控えめに、注意してお使いくださいね。

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7. ビーツの点鼻薬

少し慣れが必要ですが、風邪にとても効果があります。蜂蜜小さじ1とビーツの絞り汁小さじ2.5を混ぜてください。これを1日数回、鼻の穴に5滴ほど垂らします。

Beetroot juice

8. ジャガイモの蒸気

ジャガイモの皮を塩茹でして蒸気を吸いこむだけ。気道を広げてくれるので、風邪や気管支炎の辛い症状が楽になります。茹でたてホカホカのジャガイモの上に顔を近づけ、蒸気が横に逃げないように頭にタオルをかけて、蒸気をゆっくりと吸い込んでください。

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9. ガーリックチンキ

口内炎や喉の炎症には、ガーリックチンキがおすすめです。作り方は、ニンニク2片をグラス1杯のウォッカに絞り、一晩寝かせるだけ。舌の先に数滴落として、口全体に広げてください。

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10. 巣みつ(蜂の巣)

採れたての蜂の巣には、蜜、花粉、プロポリス、ハニーデューが含まれます。ロシアでは古くから蜂の巣の効能が知られており、健康食品として利用されています。抗生物質のような強い抗菌作用があり、免疫系を強化し、花粉症を防ぐことができます。

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「新しい友より古い友の方がいい」これはロシアのことわざ。長い年月にわたって語り継がれてきた民間療法や家庭療法には、理にかなっているものや科学的根拠があるものも多くあります。もちろん、効果があるかどうかは個人差がありますが、ちょっとした体調不良にナチュラルな方法で対処できるのは嬉しいですね。

ただし、民間療法や家庭療法はあくまでも補完的なもの。健康上の問題が長引いたり、悪化したりした場合は、病院を受診することが大切です。