トリビア
旅館スタッフからのお願い「布団は畳まないで」の理由
旅先ではプライベートが重視されるホテルもいいですが、温かなおもてなしと細やかなサービスを受けられる旅館での滞在はまた別の魅力があります。
食事の配膳や布団のサービス、そのほか小さなことまで、担当スタッフの細やかでさりげない気遣いが心地よく非日常感を味わうことができる旅館。おもてなしの精神がすみずみまで行き渡った旅館での滞在ですが、みなさん使ったあとの布団はどうされていますか?
使いっぱなしのままだと、なんだかお行儀が悪く思えたり、スタッフが畳む手間を考えてつい畳んでしまうという人が大半かと思います。
でも、これは実はスタッフの思いとは真逆の行動だったのです。
「旅館の布団は朝起きてから畳まないで下さい。」旅館スタッフからの切実なお願い。気遣いや礼儀で畳んで帰る方が多いのですが清掃スタッフは『忘れ物がないか確認する』し、『洗濯するのにシーツ剥がす』ので畳んであると広げ直しているのです。広げたままでお客様とスタッフも楽になるお願いです。
— りく社長 (@dream5to5) May 4, 2022
「『旅館の布団は朝起きてから畳まないで下さい。』旅館スタッフからの切実なお願い。気遣いや礼儀で畳んで帰る方が多いのですが清掃スタッフは『忘れ物がないか確認する』し、『洗濯するのにシーツ剥がす』ので畳んであると広げ直しているのです。広げたままでお客様とスタッフも楽になるお願いです」
ツイッターユーザーのりく社長さん(@dream5to5)さんは、旅館スタッフからの切実なお願いとして、「旅館の布団は朝起きてから畳まないで下さい」と投稿。
その理由として、畳んでしまうと忘れ物を確認する作業やシーツをはがす作業のため、布団を広げ直さなくてはならず、結果としてスタッフにとっては二度手間になってしまうのだそうです。そのため、敢えて畳まず広げておいたほうが、利用客、スタッフともに楽になるそうです。
もちろん、りく社長さんは利用客が客室でリラックスやスペース確保のために布団を片付けたいのであれば、畳んでも問題はなく、さらに気遣ってわざわざまた広げなくても大丈夫と補足。あくまで投稿は、スタッフを気遣い畳んでいた、という人へ向けてのメッセージとのこと。
補足ですが、お客様がリラックスの為に布団片付けたいのであれば畳んでもらって大丈夫ですし、わざわざまた広げて頂かなくて大丈夫です。これは良かれと思って親切心で畳まれる方へ向けたメッセージです。またその他の様々なご意見やアイデア等も含めて全国の旅館とご利用者様へ届けば嬉しいです。
— りく社長 (@dream5to5) May 5, 2022
この旅館スタッフからのお願いには、他のユーザーたちからもたくさんの反響が寄せられています。
りくさん!おはようさんです☀️
— みずき。@アイコンデザイナー🖍クラファン計画進行中 (@miz_iconpro) May 4, 2022
邪魔やから畳んじゃいますけど
旅館のスタッフさんの次の行動を考えると、そのままの方が優しいんですね♪
今度からそうします😆✨
畳んじゃってたので以後気をつけます😂✨✨
— かほまま✳︎ブログ×アイコン屋×看護助手パートの3本柱🎨 (@kahomama123) May 4, 2022
めっちゃ畳んでた!!
— ふしぎちゃん (@fushiginonakami) May 4, 2022
双方が楽になるのか・・・ https://t.co/piIidlkUeB
畳んでしまっていた、気づかなかったという声の他にも、こうして「何がいいか」を教えてくれたことに対しての感謝や、スッキリしたとの声も集まっています。
切実なお願いなんですね。分かりました。教えていただき、ありがとうございます。
— きたそら (@Kankeikaiketsu) May 4, 2022
温泉が好きでよく泊まりに出かけるので、知ることができて、よかったです。 https://t.co/6rGCrjt8X7
困ってるからこそ、その旨呟く事自体に一体何の憚りがあろうか。
— プライ (@VJWBsx7akC4pXup) May 5, 2022
こうして初めてその仕事の実情も解ると云うもの。
知ったからには相手が嫌な思いをしないで済む様に行動したい。
思いやりってそういう行動だと思う。
黙っていたらしんどいもの。風通しが良くなりますね😃。 https://t.co/JyFsqBEdQW
— 綿谷 りき (@mehlk12k) May 4, 2022
親切な心遣いを受けると、その気持ちに応えたいという気持ちになります。旅館で使用した布団を畳むのは、お互いを思いやり他者を尊重するという日本人ならではの優しさや礼儀から現れる行為。でも、旅館で働く方の立場になると逆だったんですね。
相手を思いやるには、想像力を働かせる必要がありますが、中には実際に経験をしたり、教えてもらわないとわからないこともあります。日本には「察する」という文化もありますが、「してもらえると嬉しいこと」をきちんと伝えることも、お互いを思いやるためにとても大切ですね。
