Lifehacks
夏の運動時はシャツの裾はズボンに入れるべき?サーモグラフィで見た体温差に驚く
日差しが強さを増してきたこの季節、気をつけたいのが熱中症です。とくに熱中症の発生が圧倒的に多いのが学校での部活動、体育の授業や運動会、体育祭、球技大会など炎天下でのスポーツ時です。どんなに水分補給に気をつけていても、熱が奪う体の体力は計り知れません。
そんな中、Twitter上で#熱中症対策とハッシュタグがつけられ投稿されたある画像が反響を読んでいます。その画像がこちらです。
シャツインとシャツアウト。#熱中症対策 pic.twitter.com/U9Z4r8hWdG
— サッカーいろは (@EverestRun) August 14, 2020
サッカー歴30年、サッカーに関するあれこれをブログとTwitterで発信しているサッカーいろはさん(@EverestRun)は、スポーツ時、特に部活動などでよく見られるシャツイン場合とそうでない場合の体温の差がわかるサーモグラフィの画像を投稿。画像ではシャツインをしている生徒は体の胴体部分の体温が32度〜33度まで上昇、一方シャツを出している生徒の体温は29度から30度前後、胸元では28度まで抑えられています。
サッカーいろはさんは、ブログで昔からのしきたりである「シャツの裾はズボンにイン」は熱中症の原因になり得るとして、その習慣をやめた方が良いのではとコメントしています。
この画像は2018年に群馬県の中学校で理科を教える一人の先生が、夏時期のスポーツ時にシャツを入れた場合とそうでない場合の体温上昇の違いをサーモグラフィを使って比較した結果によるもの。その先生も、当時この結果に「熱中症対策として検討してほしい」と呼びかけをしていたそう。
シャツを入れた場合とそうでない場合、最大で4度も温度差が生じたこの結果に、ツイッター上でもさまざまな意見が。
サッカーの指導者をしているのですが、幼稚園〜小学生くらいの年代の子供達には
— 通りすがりグーナー🏴🕺 (@toriguna) August 15, 2020
シャツが出てると指が引っかかってか怪我をしてしまう。と伝えているのですが、骨が発達した中学、高校年代にそれを強要して熱中症になってしまったら…。競技以前の問題になってしまいますね
F外から失礼します。
— kiyonaga masahiro (@trickiyo) August 15, 2020
熱中症対策の視点からみると防げる可能性が高まります。しかしながら、小中高生に求められる教育的観点では話は別になります。また、ケガ防止から見てもシャツアウトはリスクを高めます。スポーツ発展の歴史からみると、紳士的なスポーツとして見た目は重要。難しいですね。
確かに、ユニフォームのシャツの裾をズボンに入れることは複数の人数がボールに集まるサッカーなどの試合中の場合は、怪我防止にもつながります。しかし、この暑さの中で優先するのは少しでも熱中症のリスクを下げることなのではという意見が多数ありました。
中学生の時に1、2 年生はシャツイン、3年生はアウトでもオッケーという暗黙のルールがありました。社会人になって参加しているバレーボール連盟の大会でもシャツインしないと注意されます。何の拘りなんでしょう。「シャツインは熱中症の原因になる」という情報、広まって欲しい
— ZUN (@nekopuremilk) August 15, 2020
これは
— 松田祐紀 (@yukimatsuda74) August 14, 2020
競技関係者が知って
今までの固定概念を崩して
競技力と健康を考えて
思い切って
帰るべきとこですね!
こんなに違うんだ😲 スポーツに限らず、日常的に試してみると良いと思う。#熱中症対策
— 上山真生 (@Happy2_C_U) August 14, 2020
そしてコメントにもあったように、このシャツインするかしないかで体温が変わってくるということは、日常生活にも応用できそうです。日頃から運動不足にならないようにと、エクササイズを積極的にしている方が多くいます。そんな中、真夏のスポーツ時の体温調整もこの方法が使えるのではないでしょうか。コロナ禍の猛暑、熱中症から体を守るための一つの選択肢として多くの学校や部活動で柔軟な対応がされることを願います。
プレビュー画像:©︎Twitter/EverestRun