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Lifehacks

地方裁判所から緊急の手紙が届いた。封を開けてその内容を信じることができなかった。

「オレオレ詐欺」が流行り始めたのは、2000年代に入ってからです。「俺だよ俺」と身内を装って電話をかけ、「急に金が必要になった」などの口実で金銭を騙し取ろうとするこの詐欺。実は似たような手口の犯罪は戦前からも存在していましたが、情報通信メディアの発達が、その爆発的な増加に拍車をかけたと言えるでしょう。

詐欺は巧妙にその手口を変えて日々進化しています。令和の時代に突入してもなお、そのスピードはとどまるところを知りません。

Twitterユーザーの奈良英喜 Hideki Naraさんが投稿したツイートは現在までで約10万回もリツイートされるなど、大きな反響を呼んでいます。

Twitter@hideki_nara

Twitter@hideki_nara

「あなたは支払い義務違反という事で、地方裁判所に訴状の提出が行われ、受理されております…」

地方裁判所 民事訴訟部からそんな書き出して始まる手紙を受け取ったという奈良さん。手紙には、支払い義務の違反を犯した事で、もし特定の日時以内に指定された電話番号に電話して異議の申し立てが行われない場合は、財産の差押さえなどの強制執行の法的手続きがとられる、とあります。

しかし身に覚えのない奈良さんは、すぐに東京地方裁判所に確認を取りました。そして判明した事実、それはこの手紙は地方裁判所とは一切何の関係もない、架空の訴えだったのです。そう、これは書かれた電話番号に電話するように巧みに誘う、詐欺だったのです!

奈良さんは情報提供として所轄警察署へ封書一式を提出し、Twitterに投稿して注意を促すに至りました。

〜緊急拡散希望〜
いままではハガキでしたが新手の詐欺だそうです!
普通郵便で実家に届きました。
皆さん、ご注意下さい!!

こういった詐欺の手紙に書かれている電話番号に電話をかけてしまうと、電話番号等の個人情報を詐欺グループに知らせることになります。そして騙されやすい人のリスト(いわゆるカモリスト)に載って、裏で出回ってしまう可能性があります。さらに、電話をかけると、訴訟を取り下げるために必要と言って高額な料金を払わされたり、高額請求がきてしまう恐れがあるので、絶対に避けてください。

実はこの詐欺、以前流行したハガキで送られてくる総合消費料金未納分訴訟最終通知書の詐欺の進化型。このハガキも、特定の電話番号に電話をかけさせようとするものでした。

今回奈良さんの元に送られてきたものは、封筒に入っており、より本物らしさが増していると言えるでしょう。

いかがでしたか?詐欺は次々と手口を変え、私たちを襲ってきます。こんな手紙が急に届いたら、パニックになって相手の思う壺にはまってしまうかもしれません。しかしあらかじめこういった詐欺があるという情報が頭の片隅にあれば、未然に防げるものです。ぜひシェアして、この詐欺にストップをかけると共に、新手の詐欺にも引っかからないように周囲に注意を促しましょう!