ちえとくをフォローする

トリビア

時代の先を行き過ぎた?テクノロジーの歴史に名を残した奇妙な15の発明品

技術革新や発明の歴史は「試行錯誤」の歴史ともいえます。奇想天外で馬鹿げていると思われた発明が、のちに世界を一変させる大発明の前身となった例は少なくありません。また、技術史に登場し、世界を席巻する勢いだったものが、突然消えてしまうこともあります。

この記事では、歴史に残る奇妙な発明品をご紹介しましょう。いずれも科学者の驚きの発想と情熱が生み出した奇想天外なものばかりです。

1. 就寝用ケージ

第二次世界大戦中の1941年。寝ている人を空襲から守るための就寝用ケージ「モリソンシェルター」で寝るイギリス人夫婦。

2. 大切に保管されている老紳士

現存する最古の潜水服は、18世紀に牛革で作られたこちら。なんとも愛嬌があるこの潜水服はフィンランド語で「老紳士」を意味するWANHA HERRA(ヴァンハ・ヘッラ)と呼ばれています。フィンランドのラーへにある博物館に所蔵されています。

3. ブラウザのタブをいくつも開きたい人にぴったり

メキシコの都市、プエブラ・デ・サラゴサのパラフォクシアナ図書館には、300年前に作られた書見台が展示されています。同時に7冊の本を開くことができ、車輪を使って、それぞれの本を素早く切り替えることができます。

4. その時代はまだ来ていなかった

Robo-Vacという名のロボット掃除機。ルンバの原型ともいえる自走式掃除機は実は1959年にすでに開発され、国際展示会で発表されていました。

5. 偵察機から撮影

第二次世界大戦中、アメリカ軍の航空写真撮影に使用されたコダックK-24カメラ。偵察機から航空写真を撮影するために開発された超巨大カメラです。バズーカ砲のような大きさですね。

6. 巨大な電話塔

スウェーデンのストックホルムにある古い電話塔。1890年頃には約5,500本の電話線が接続されていました。

7. 幻の超高速鉄道

1931年、ベルリンで撮影されたプロペラ式の超高速鉄道「レールツェッペリン」。1両のみ試作された車両で、時速230kmの鉄道世界速度記録を達成したというから驚きです。蒸気機関車との対比が象徴的。

8. 技術革新に触れた人々

1928年、ソ連の農民は初めてラジオ放送を聞きました。

9. ガソリンを背負って走る

1960年代初頭、人々はガソリンで動くローラースケートを履いていました。ガソリンスタンドでこうして補充してもらえば、時速30kmに加速できたそうです。ただ、ロック以外にブレーキ装置がなかったので非常に危険でした。

10. 巨大な迷宮

1944年頃のFBI本部での「指紋」保管庫。この中で迷子にならず、延々と続く廊下の中から目当てのファイルを探し出すのに、どれほど時間がかかったのでしょうか。

11. 初期の電卓の内部

古いポケット電卓のネジを外すと中はこんな風になっていました。芸術的にすら感じてしまいます。

12. 車輪の中に乗る

1932年、モーター一輪車が登場しました。車輪の上ではなく、車輪の中で運転する姿は非常にかっこいいのですが、事故が多かったため普及しませんでした。

13. 飛行船版タイタニック

ドイツのツェッペリン社が作った飛行船「ヒンデンブルグ号」は、これまでに作られたあらゆる飛行物体のなかで最大のものです。1932年に組み立てが開始され、作業員たちは、狭いはしごの上で目もくらむような高さでバランスを取りながら、壮大な飛行船を組み立てていきました。完成したヒンデンブルグ号は、1937年に爆発、炎上事故を起こし、大型飛行船の時代に幕が下ろされるきっかけとなりました。

14. 生命の原始的エネルギーを集める箱

「オルゴン・アキュムレーター」とは、精神医学者ウィルヘルム・ライヒ(1897~1957)が発明した箱。中に入った人の生命の源である性エネルギー(オルゴン)を充電して、病気を癒す効果があるとされていました。この箱は米国食品医薬品局(FDA)から疑似科学商品であると訴えられ、ライヒは投獄され、獄中で亡くなりました。

15. 究極の引きこもりグッズ

1920年代にヒューゴ・ガーンズバックが発明した特殊なヘルメット「アイソレーター」は、あらゆる感覚刺激をすべて排除して、最大限の集中力を発揮するための装備。なんと酸素ボンベ付きです。

最先端を行き過ぎたがゆえにあまり評価されなかった発明、今見ると狂気の沙汰としか思えない発明…。色々な試行錯誤があったからこそ現代のテクノロジーがある、と考えると感慨深いですね。

 

プレビュー画像: ©Reddit/Reporter_at_large ©Reddit/Capital_Invite