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ヘルスケア

乾燥だけじゃない|ささくれができる意外な原因と対処法

冬の季節は手荒れの季節。空気が乾燥しているため、皮膚表面の水分が蒸発しやすくなり、洗濯や洗い物などいつもと変わらない家事をしていても、あっという間に手がカサカサに。また、寒さから手洗い時にお湯を使う機会も増え、手の脂分も一緒に洗い流されてしまうことから、肌のバリア機能が低下し、カサカサだけでなく指先にひびやあかぎれができやすくなります。

ひびやあかぎれの他にも、手の乾燥が原因で起こると言われているのが、指先に起きる「ささくれ」

「ささくれは親不孝だからできる」なんて迷信もありますが、ささくれは指先、特に爪周りの皮膚の水分や皮脂が不足し乾燥することから起こる症状です。

小さな皮膚のめくれなのに、冬のセーターや手袋などの繊維がひっかかったり、髪の毛がひっかかったりすると、ピリっとした痛みが走りますよね。でも、ささくれが起きてしまう原因は必ずしも乾燥だけが原因ではないようです。

この記事では、ささくれが起きた時に考えられる体の状態と対処の方法についてご紹介します。

ささくれは体の内側からの体調不良のサイン

ささくれができる原因として乾燥というのは、誰もが思い浮かべる原因ですが、ささくれが実は体の不調のサインであることは、あまり知られていません。

皮膚や爪の一部が剥がれてくるささくれは、皮膚の原料となるタンパク質や肌の状態を健康に保つビタミン・ミネラル類が不足していると起こりやすいと言われています。

食生活が偏っていたり、体に疲労が溜まると、体の抵抗力が弱り口内炎ができやすいという人もいます。ささくれも、実は口内炎と同様に、乱れた食生活や睡眠不足、また無理なダイエットやストレスによる血行不良などによって引き起こされると言われています。
ささくれができている時は、肌の乾燥だけでなく、体に疲れが溜まっていたり、寝不足やストレス等が原因で身体の免疫力が低下している可能性もあるのです。

特に、ささくれが1本の指だけではなく何本もできていたりするような場合、体からのサインと受け止めることができます。

では、ささくれが出来た場合どのようにたいしょするといいのでしょうか。

ささくれの種類は2種類

ささくれと聞くと、爪周りの皮膚が剥がれることを想像しますが、ささくれには、爪の根元にできるささくれと、爪の横にできるささくれ2つの種類があります。

・爪の根元にできる皮膚のささくれ
爪の生え際付近の皮膚が細かくペロっと剥けるささくれです。皮膚の一番上の表皮が破れてめくれるもので、ささくれが薄くて柔らかい事が多く、できたとしても比較的に根元からきれいにカットしやすいです。

・爪の横にできるささくれ
爪の横からチラッといつのまにか剥がれてくるささくれ。意外に硬く、服の袖口などにひっかかることが多く、結構痛いのがこのタイプのささくれです。このささくれ、皮膚のように見えますが、実は小爪(こづめ)と呼ばれる爪の一部。乾燥した爪の端が細く縦に裂け、爪ささくれとも言われます。

こちらは皮膚のささくれと違い、爪の一部のため、引っ張って取ろうとするとかなりの痛みや出血をともなうことも。無理矢理引き抜くと、根元の傷が深くなってしまい、雑菌の侵入口ともなってしまうので、無理に取り除くのは絶対にNGです。

ささくれができた時の対処法

・ささくれを除去
どちらのタイプのささくれも、できた場合は無理に皮膚や爪を引っ張って取り除くと細菌感染のリスクが高まってしまいます。そのため、根元からカットするのがおすすめ。爪用のニッパーや専用のささくれ切り、また眉用ハサミなどを利用すると綺麗に根元から綺麗にカットすることができます。

・保湿と予防
ささくれを根元からカットした後は、手をハンドクリームなどの保湿剤を使い、ささくれが出来た箇所を保護をします。保湿する際におすすめなのは、手を洗った時に濡れたままハンドクリームやワセリンを塗り、その後で余った水分を拭き取るという方法。この方法だと、適度の水分が角質に与えられ、乾燥が改善されるそうです。ささくれだけでなく、手荒れの時にも利用できる方法です。

・ささくれを治すスピード対処法
ささくれを早く直したい、そんな時におすすめなのがワセリンとラップを使った集中ケアです。

お風呂上がりや寝る前に、すこし水分が残る状態にした指に、ワセリンを塗り、しっかりとラップで包み、そのまま就寝します。巻いたラップが気になるようであれば、その上から布手袋をします。こうすることで、ささくれ部分の乾燥を防ぐだけでなく、ワセリンが余分な雑菌の侵入を防ぎ傷を治りやすくしてくれます。

・しっかりと休息をとる
ハンドケアをしつつもささくれができるという場合は、体が疲れて免疫力が低下している証拠です。疲労回復やストレスの発散に少し時間を割いて、ゆっくりリラックスすることを心がけましょう。また、食生活も乱れがちなこともあるため、たんぱく質をしっかり毎日取り、加えて肌荒れを防ぐビタミンA、B群、Cの多い食品を摂るよう心がけてください。

たかがささくれ…と思いがちですが、体から出る小さなサイン、見逃さないようにしていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Facebook/Beautiful Life
出典:granje, woman excite