料理のヒント
海鮮パスタが一気に美味しくなるシーフードミックスの解凍方法
ストックしておくと、パッと調理ができて便利な冷凍シーフードミックス。自宅でも手軽に海鮮料理が楽しめる頼もしい存在ですが、パスタやスープに入れてみると、縮んで急に存在感がなくなってしまったうえ、味も抜けてしまっておいしくなかった…なんて経験はありませんか?
しょうがないから「ダシ」に使っているなんて人もいるほどですが、実はこの冷凍シーフードをちょっとした工夫で美味しくいただく方法があるんです。
市販の冷凍シーフードミックスを美味しく解凍する方法をご紹介します。
包丁要らずの簡単男飯シリーズ‼️。業務スーパーの「冷凍シーフードミックス500g」2袋を茹でて、ルーには「ホテルレストラン用業務カレー10皿分」。隠し味にソースで酸味を付けてみた。エビ、イカ、あさりの具沢山な『シーフードカレー』の完成‼️。おおっ、安くて簡単、これは大成功👍🔥 pic.twitter.com/ihyJmhFxOp
— ダー岩井のツーリング写真館 (@Tadaiwai) January 20, 2017
ちなみにここでいう「シーフードミックス」とは、エビ・イカ・アサリなどの魚介類を茹でて急速冷凍処理を施したものです。その際、茹でた魚介類を酸化や冷凍焼けなどから守るため、塩水にとおして冷凍します。この工程で発生するのが、業界用語では「グレース」と呼ばれる氷の膜です。すなわち、冷凍シーフードミックスに含まれる魚介類には塩の膜が張られているのです。
この塩分の膜が張られた状態の魚介類を熱湯で茹でたり、水に浸けて解凍すると浸透圧により塩分はもちろん、旨味成分も外へ逃げてしまいます。これが私たちが「急に存在感がなくなった」や「不味くなった」と感じる要因です。
こうならないためには塩分や旨み成分が逃げ出さないような解凍方法が重要となります。そう、つまり「塩水に浸けて解凍」し、「調理は短時間で終わらせる」この2つのルールを守れば、誰でも美味しく冷凍シーフードミックスを解凍処理することができるのです。
塩水解凍の手順は次の通りです。
まず塩水の用意からですが、水500mlにつき大さじ1の塩を溶かします。塩分量は少し濃すぎる程度が適量です。次に、この塩水にシーフードミックスを夏は10~20分ほど、冬は30分~1時間程度漬けてください。解凍が終わったら、キッチンペーパーを敷いたお皿に移して、水分をしっかり吸収させます。
あとは調理の終盤の仕上げの段階で、シーフードミックスを投入するだけ。もともと加熱処理されていますので、さっと火を通す程度で大丈夫です。また、塩水で解凍したシーフードミックスは、塩分を含んでいるため、味付けは通常の薄め程度が無難です。
こんな簡単な方法でエビ、イカ、アサリたっぷりの冷凍シーフードミックスをプリップリで美味しいまま頂けるなんて驚きですね!次回海鮮パスタなどを作る際は、みなさんもぜひお試しください!
プレビュー画像:©︎Twitter/@Tadaiwai