Lifehacks
ピースで写った写真をSNSに投稿した。しかし家に帰った時それが大きな過ちだったと気付いた
今や、私たちの生活はSNSと切っても切り離せません。Facebook、TwitterやInstagramなどのSNSには、日々膨大な数の写真が投稿されています。皆さんもSNSに気軽に写真を投稿して、家族や友人との交流を楽しんでいるのではないでしょうか。
おはようございます✌️✌️
今日も元気に1日頑張りましょー!
3人でピースサイン!!#COLORLESS pic.twitter.com/uvYULDZcS8— 心乃音@COLORLESS (@colorless_kono) December 8, 2019
しかしそれが思わぬ危険につながる可能性があるのです。ピースサインで写った集合写真…そんな何気ない一枚から、驚くほど多くの個人情報が抜き取られてしまう可能性が明るみに出始めています。
国立情報学研究所の越前功教授は実験で、笑顔の横にピースサインを出した写真の、指の第一関節までを拡大して簡単な画像処理を施し、指紋の線を抽出しました。そしてスタンプを製造する市販の機器にこのデータを読み込ませ、偽物の「指」を作り上げました。そしてそのフェイクの「指」は、ほとんどの指紋認証ソフトを難なく突破してしまったそうです。
このように、越前教授はSNSにアップされた写真から、生体情報が抜き取られ悪用される危険性を指摘しています。
ち、ちみちゃんの指紋w?
いや、見えるわけない←マニアック? pic.twitter.com/vnYfo5rJfj— miyu?? (@miyu_chim1113) December 8, 2019
また、容易に抜き取られてしまうのは指紋情報だけではありません。20代の男がアイドル活動をしていた女性の自宅マンションの玄関前に押しかけ逮捕される事件がありましたが、その男は「瞳に映った景色を手がかりに女性宅を調べた」と供述し世間をざわつかせました。
ネット配信者は注意が必要。
ネット配信者は同様に注意が必要。安易な配信が増えてます。伝えたいと同時に被撮影者を守る事も大切。また被撮影者も個人情報とかに留意してますか?
瞳に映る景色、狙われたアイドル SNS画像で住所特定:朝日新聞デジタル https://t.co/sbHkiCNwr1
— KEITAROU1212 (@keitarou1212) November 27, 2019
今やスマートフォンのカメラは、一眼レフカメラ並みの性能を持つものもあります。たとえばアップルのiPhoneシリーズで写真画質の繊細さを示す画素数を比較すると、2009年発売のiPhone3GSが300万画素だったのに対し、2019年に発売された最新のiPhone11 Proでは4倍の1200万画素にまで進化を遂げています。それだけに、気軽にスマホで写真を撮ってSNSにアップするだけで、多くの生体情報や個人情報が流出してしまう可能性があるのです。
誰もが気軽に写真を投稿できてしまう時代、情報を守るためには、各々が正しいリテラシーを持ち、自分を守っていくしかありません。投稿画像を加工し解像度を下げる、看板などの固有名詞を写り込ませないなどの工夫をしていきましょう。