Lifehacks
縦型洗濯機に潜む重大な危険性
洗濯機はどこの家庭にも置いてあると思いますが、みなさんはどのタイプの洗濯機を使っていますか?
一時期、ドラム式がブームになったりもしましたが、しかし依然として縦型の人気は高く、統計によると、約8割の人が縦型を使っている、なんて言われています。
伊藤理佐さんの新聞コラムが好きなんですが、今日のは洗濯機をドラム式→縦型に買い替えた話。なんでも、洗濯王子やら洗濯ブラザーズやらが縦型プッシュしてるらしい。確かに数ヶ月前に家電屋行ったとき、客はみんな縦型を見てて、ドラム式には目もくれず。 pic.twitter.com/1WcouK22SL
— セキレイ (@wagtail923) November 12, 2021
昔ながらの縦型ですが、たっぷりの水を使って洗濯することができるため、洗浄力の高さはやはり折り紙付きで、多くの人から支持を受けているのにも頷けます。
しかしこの縦型の洗濯機には、思いもよらぬ危険性が潜んでいること、みなさんご存知でしたか?特に子供がいるご家庭では、重大事故につながりかねないのです。
子供産む前はさ、「洗濯機に入りたい!」って癇癪起こされるなんて、想像すら出来なかったよ。 pic.twitter.com/WxyjgOnghD
— なまけものセシュ (@cesh_) December 10, 2020
例えばこの写真のように、好奇心旺盛な子供が洗濯槽の中に入ってしまうことが危ない、なんてことは誰でも知っているでしょう。誰もがこの危険性については認識し、十分な注意を払っているはずです。
しかし…
洗濯機の下の隙間はどうでしょう?
日本小児科学会は、家庭内などの身近なもので起きた事故の事例をまとめています。その中の事例のひとつに、身の毛もよだつような恐ろしいものがありました。
実際にその事例をご覧ください。
今月の小児科学会雑誌に、縦型の洗濯機と置き台の隙間に手を入れて指が切断しかかった事例が報告されました
縦型だと底面にモーターが露出しているようです
最近置き台を使うことも増えているかもしれませんが、新たな注意も必要そうですWeb版はまだ掲載されていないので、図に起こしました https://t.co/9YjyU1kSJB pic.twitter.com/g1fP7PwjC1
— ?新潟大学小児科学教室 (@Niigata_u_ped) November 16, 2021
なんということでしょう。
幼い男児(2歳8ヶ月)が、自動洗濯機と置き台の隙間から手を入れて、洗濯機の底面にある回転部に手があたり、薬指の先端が切断しかかった事件が起こったと言うのです。
さいわい、すぐに緊急手術をして接合に成功したようですが、一歩間違えば永遠にその痛手を背負いながら生きていかなければならないところでした。
このように、縦型洗濯機の底面にあるモーターは、あまり人々に知られていない、見えない凶器なのです。
自宅のリフォームに際し、配管を下に通すために縦型自動洗濯機の下に置き台を設置。下に7cmほどの空間ができていました。児は普段から洗濯機の底部に手を入れることがあったそうです。
洗濯機からガガガと壊れたような音と本児の泣き声が聞こえたため父親が見に行くと指から出血していました。— Dr.リノ? (@awaguni_deko8) November 16, 2021
このような危険性を考慮して、最近の縦型洗濯機はモーターなどが剥き出しにならないような設計になっているものもあるでしょう。
しかし、昔からずっと使っているような場合ではどうでしょう?必ずしも安心はできません。
もし自分の家にある洗濯機が縦型で、なおかつ子供がいる場合は、底面がどうなっているかを確認してみるのが良いでしょう。動かしづらい場合は、スマホを下に潜らせて写真を撮ってみてもいいかもしれません。もちろん、洗濯機はコンセントを抜き、完全に停止させた状態で行ってください。
では底面を確認して、もし危なそうだと判断した場合は、どうすれば良いのでしょうか。小児科医でありTwitterユーザーのDr.リノさん(@awaguni_deko8)はこんなアドバイスを贈っています。
☑洗濯機の底部に手を入れないようすき間を覆う
☑洗濯機の使用中は、洗濯機を触らないように柵を設けたり部屋に鍵をかけるなどする
☑置き台を設置する場合は、このような事故を想定し、安全な構造になるよう販売店担当者とよく相談してから設置する
子どもの安全を守るのは大人の責任なのです??
— Dr.リノ? (@awaguni_deko8) November 16, 2021
また、ドラム式の場合は、底面にモーターが露出することはないようですが、機種によってもちろん構造は異なるため、どこかに危険なポイントがないかどうかを確認しておくに超したことはないでしょう。
いかがでしたか?
縦型洗濯機と置き台の隙間という、文字通りの死角は、私たちの注意の死角でもあります。子供の安全を守れるのは、親たちだけ。
どうかその危険性を知って、適切に対策をしていってください。
プレビュー画像: / © Twitter/cesh_
