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見守るという思い遣り|コンビニで見かけたある優しい光景

喉が渇いた時に飲み物を買いに入ったり、ちょっとしたものを買うときに便利なコンビニ。スーパーやドラッグストアほど店内は広くないため、ちょっとした買い物時にもとても便利です。

でも、レジを待って並んでいる時に次の用事や電車の時間など、急いでいる時はつい「早くしてほしい」との気持ちから、やきもきしてしまったり、時にイライラを募らせてしまうこと、ありますよね。

Twitterユーザーの小山 けんいち(ケニー??)さん(@kenny_gby)は、コンビニで見かけたある光景をTwitterでシェアしました。

それがこちらです。

それは、小山さんがコンビニで会計の順番待ちをしていた時のこと。ヘルパーさんと買い物に来ていた障害のある方が、小さな財布から品物代を支払うために小銭を1枚1枚出していたそうです。

Japó 2010 - 0012

「大変そうだな…」小山さんがそう思いながらその様子を見守っていたその時、後ろから男性の声がしたのです。ツイートにもあるように、ちょっと強面に見えるその男性はもしかしたら、レジに向って「遅い!」と言い出すのでは…と小山さんはヒヤヒヤしたそう。しかし、男性の口から出たのは予想だにしない言葉だったのです。

「もう一個トレイ出して」

男性は、レジの会計で使うお金を入れるカルトンをもう一つ準備してとお願いをしたのです。さらに次の一言で男性の意図が詳細に明らかになります。

「小銭さ、出しにくいんだよ。広げて分けたら出しやすいでしょ」

それは大変そうに小銭をひとつ一つ出していた障害者の方が必要な小銭を見つけやすいようするためでした。この一連の出来事に小山さんは深く感動し、その男性の思い遣りや店員さん達の対応に「俺の地元最高だな!」とツイートを締めくくっています。

この優しさが詰まったエピソードに多くの人が感動、たくさんの反響が寄せられています。

さらに、同じうように周囲の優しさに助けてもらったとの体験談も。

小山さんは福祉関連の会社を経営し、ブログにて福祉関連の情報も発信されています。今回のように、障害のある方がガイドヘルパーのサポートを受け買い物をするのは移動支援と呼ばれる福祉サービスの一つ。移動支援とは、障害のある方の社会生活を支えるため、一人での移動が困難な場合、外出の際にガイドヘルパーの方が見守りや道案内を行うことをいいます。

ガイドヘルパーは移動をサポートすることで、障害者の方が「やりたい」と思ったことを実現する手助けをしており、今回のコンビニでの買い物も「やりたい」を実現する一つだったはず。しかし、他の利用者もいることから時にその願いを叶えることが難しいことも….。

そのため、今回のように周囲の人々の見守る姿勢男性からのアドバイスは、当事者である障害者の方やガイドヘルパーの方にとっても、非常に大きなサポートとなるのです。

他を思い遣る優しい気持ちが生んだ心温まるエピソードに多くの人が優しい気持ちになりました。これからもこんな優しさのある社会を作っていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Pinterest/aureye 

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