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ペットが病気になったときのために知っておくべき5つのこと

飼い主に喜びと癒しの時間を与え続けてくれるペット。たくさんの時間を一緒に過ごして、いろんな場所に遊びに行って、楽しい時間は尽きないかのようですが、人間と同じようにペットも体調を崩すこともあります。そんな時は人間と同じように、慎重なケアが必要です。

ペットが病気になった時に、確実に飼い主としての責任を果たせるよう、知っておきたい5つのポイントをご紹介します。

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1. ペットの看護休暇

日本では子供が病気になり親が仕事を休まざるを得ない時でさえ、「子の看護休暇」制度を使う人があまりいないのが現実です。一方ヨーロッパでは、具合の悪いペットを放置しておくのは動物愛護法違反という観点から、ペットの看護休暇が認められています。

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昨年イタリアで行われた裁判では、病犬の看護をするために傷病休暇を2日追加取得することを認めた判決が出されました。ドイツでは、従業員に責任のない個人的事由がある場合、従業員は一定期間仕事を休む権利が法律で保障されており、この間の給料減額は認められていません。ペットが病気になった場合は、従業員本人に責任のない個人的事由とみなされるので、ペットの看護休暇を取得できるのです。もちろんこの条項が契約書で除外されている場合を除きます。

日本でも命あるものとしてのペットの権利が広く認められなければ、飼い主の負担は増えるばかりです。ペットの看護休暇の認知はさほどないものの、取得するべきなのではないでしょうか。

2. 愛犬がお腹を壊した 

犬は時々お腹を壊し下痢をすることがあります。飼い主は、一過性のもので様子を見ていればいい場合と、すぐに獣医に連れて行くべき場合を見極めなければなりません。まず、犬がぐったりしていて食欲がない、下痢の回数が異常に多い、嘔吐をしている、血便、数日間下痢が続くなどの場合は獣医に相談しましょう。

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お腹が冷えた、食べすぎた、など一過性の下痢の可能性が高ければ、以下の方法を試しましょう。下痢は脱水症状を起こしやすくなるので、少量ずつ水分補給を行います。消化器官を休めるためにも24時間程度の断食をするか、食べ慣れた消化のいいものを普段の1/3程度与えて様子を見ます。犬用に塩分を控えた鶏がらスープも滋養をつけるのに良いでしょう。

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また、腹巻きやクッションを当ててお腹を温めてあげる他、飼い主がお腹を撫でてあげるだけでも手当になります。飼い主不在の時は、飼い主の匂いのついたシャツや枕を置いてあげると落ち着きます。

3. 落ち着いて獣医に行くには

どんな動物とっても獣医に行くのは精神的ストレスです。でも興奮をできるだけ抑えることは可能です。

まず、普段から動物にとって飼い主が頼れる存在であることが大切です。飼い主への信頼があれば、獣医でも動物は飼い主を信じて疑いません。また、かかりつけの動物病院に用がなくても寄ってみましょう。散歩中、ドライブ中など何か楽しいことをしている最中に寄るようにすると獣医への恐怖感が薄らぎます。中には病院の建物を見ただけで体を硬くしてしまう犬もいますが、少しずつ近寄れるようにおやつをうまく使いながら慣らしていきましょう。 

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4. ペット保険、加入すべき?

ペット保険は人間の掛け捨て保険と同じく、万が一の経済的リスクに備えて払い続けるシステムです。ペットの治療費は全額が飼い主負担。ペットに手術が必要な場合、数十万円の治療費が必要になることもあります。さらに手術後の定期的な通院、薬代、再手術などが必要になった場合を考えると、タンス貯金で月々積み立てるよりも、ペット保険に入っていた方がお得です。

ペットは家族の一員。病気になったときにもケアする余裕があるのか、飼う際に考えておきたいものです。

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5. ペットからの感染

ペットは人にとって肉体的にも精神的にもポジティブな影響を多く与えてくれます。でもペットは時に人間を病気にもします。動物に寄生するウイルス、細菌、カビや寄生虫は人間に感染することがあるのです。特に、幼児や高齢者、妊婦は注意が必要です。ペットが病気になったら、マスク、ゴム手袋をはめてペットのベッドを一度きれいに掃除し、ペットを触った後は手洗いうがいを徹底します。

ペットも高齢化が進み、寝たきりや認知症のペット介護で飼い主が精神的、肉体的に追い詰められているケースが増えています。便利な介護用品を駆使してストレスを少しでも軽減しつつ、老犬訪問介護、デイケア、老犬ホームなどの介護施設を利用して一人で抱え込まないようにしましょう。

ペットを飼うということは、ひとつの命の責任を持つということ。医療やお金の問題は飼う前に確認しておきたいですね。