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Lifehacks

ピークは5月〜7月|紫外線から肌を守ってくれる赤い食べ物

晴れた日には気温も25度以上となる日もあり、春先ごろから気になってくるのが紫外線の強さ。5~7月にかけてがピークと言われており、すでに春先からSPFやPA値の高い日焼け止めを利用しているという方も多いはずです。

  • SPF:シミやそばかすの原因となる紫外線B波を防御する機能
  • PA値:しわやたるみなどの光老化の原因となる紫外線A波を防ぐ機能

対策をしないと、肌の老化やシミの元になり肌にダメージを与えてしまう紫外線。こまめに日焼け止めを塗り直したり、長袖の服で肌を露出しないとい外からの予防方法もとても大切ですが、普段の食生活を工夫することで、体の中から紫外線対策をすることができるのです。

紫外線対策に積極的に取りたいのは、主に「赤い食材」。トマトやニンジンなどといった食材の赤や橙色の色素を作り出す栄養素の多くには、強い抗酸化作用が含まれています。そのため、肌の老化、日焼けやシミなどを防ぐ働きにつながるのです。

体の中から紫外線ケアできる食材は以下の通り。

<紫外線ケアにつながる食材>

◾️ トマト
トマトに多く含まれるリコピンには強い抗酸化作用に加え、血流を改善する効果が。特にリコピンには、紫外線によって発生する活性酸素を消去する働きがあるため、日焼け予防にも日焼け後の回復サポートにも役立ちます。リコピンは、油と一緒に料理することでより吸収されやすくなります。

◾️ ニンジン
ニンジンに含まれる橙色の色素にβ-カロテンは、体内に入ると強い抗酸化作用を持つビタミンAに変換されます。ビタミンAには皮膚や粘膜のターンオーバーを正常に保ち、バリア力を保つ働きもあります。熱に強く、脂質と一緒に摂取すると吸収力が高まるため、油と一緒に調理するのがおすすめです。
その他にもβ-カロテンを含むものにサツマイモがあります。

◾️ スイカ、ピンクグレープフルーツ、グアバ
これらの果物には、トマトと同様に紫外線ストレスを消去してくれる赤色色素のリコピンが多く含まれている他、ビタミンCを豊富に含んでいます。ビタミンの中でもビタミンCは紫外線ケアに欠かせない要素。非常に強い抗酸化作用に加え、メラニン色素の生成を抑制し色素の色を薄くするため、多くの美白化粧品にも応用されているほどの効力を持つと言われるほどです。ビタミンCは熱に弱く、水に溶けやすいので、生で食べるのがオススメ。また、ストレス時には多くのビタミンCが消費されるので、イライラが溜まっている時にも積極的に食べたい食材です。

◾️ 赤ピーマン(赤パプリカ)、カボチャ、イチゴ
ビタミンの中でも抗酸化力が特に多いと言われるのが、ビタミンA・C・E(エース)の3種類。紫外線対策の救世主でビタミンACE(エース)とも呼ばれ、これらを多く含んでいるのが赤ピーマン、カボチャ、イチゴ、そして先に紹介したトマトです。これらのビタミン3種類を同時に取ることで、互いに働きさらなる効果を発揮します。

  • ビタミンC
    ビタミンEの抗酸化作用を高め、肌の新陳代謝を促進。メラニン色素の生成を抑え、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、お肌のハリと白さを保ちます。
  • ビタミンA
    ビタミンEとビタミンCの働きを長持ちさせる作用を持っています。また、この他にも単独で皮膚や粘膜を保護する効果があります。
  • ビタミンE
    ビタミンAの酸化を防ぐ作用を持ち、血行を促進し、肌の乾燥予防や肌に色艶・ハリを与えてくれます。

◾️ イクラ、サケ、エビ、カニ
海の幸として、海鮮丼やお寿司などで食べる機会の多いこれらの食材。どの食材にもある赤い色はアスタキサンチンという成分で、メラニン色素の合成を抑制し、シミやシワ防止などに効果的優れた抗酸化作用を持っています。アスタキサンチンは数多くある抗酸化物質成分の中でも脳と目に働くので、紫外線によるダメージが原因と考えられる白内障などのトラブルにも予防効果が期待されています。また、イクラはビタミンEを豊富に含んでおり、ビタミンEは体内の血行促進に役立つため、肌のターンオーバーにもおすすめの食材です。

◾️ 赤唐辛子
赤唐辛子に含まれるL-システインはたんぱく質を構成するアミノ酸の一種。皮膚の代謝や、肝臓の解毒作用に関与し、皮膚の色素沈着をもたらすメラニン色素の生成を抑え、メラニンを無色化するとともに肌のターンオーバーを促し、新しい細胞への生まれ変わりを助ける働きをします。そのため、すでにできてしまったシミや肌のくすみ、ニキビ跡に沈着した色素などの排出を促す効果が期待できます。L-システインは、ビタミンCと同時に摂ることで皮膚の色素沈着を抑え、メラニンを薄くする効果を高めることができると言われています。赤唐辛子は乾燥させてパウダーにしたものもありますが、ビタミン含有量が多いのはフレッシュなもの。この他にもニンニク、タマネギ、ブロッコリーがL-システインを多く含んでいます。

紫外線によるダメージから肌を守ってくれるこれらの食材。これからの季節、日々の食事に積極的に取り入れていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Neko Noko, ©︎Pinterest/Kirsten