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Lifehacks

手軽に買える市販薬 でも薬剤師の一言がなければ手遅れになるところだった

頭痛や腹痛など、体の不調にあなたはどう対応しますか? しばらく安静にして様子を見て治らなければ病院に行く人もいれば、処方箋なしで購入できる市販薬を服用する人も多いことでしょう。

慌ただしい日常を送る現代人にとって、病院で医師の診察を受ける時間を作ることはなかなか簡単なことではありません。病院までの往復時間や受付をしてから待つ時間も含めると、人によってはそれで半日が潰れてしまうことも。つい億劫になって、ちょっとした不調ならドラッグストアで手軽に手に入る市販薬で間に合わせる病院から足が遠のいてしまいがち…そんな人も多いのではないでしょうか。

でも、市販薬に頼ってばかりで病院で医師の診断を受けない場合、思わぬ落とし穴がある可能性があります。

胃の痛みを感じてドラッグストアで市販の胃薬を購入したtama毛(@tama12tebako)さんは、薬剤師から思わぬアドバイスをされます。

「最近の市販薬は効きすぎて体からのSOSもかき消してしまうくらい。この薬であなたの胃の痛みもなくなるかもしれないけど、必ず後日病院へは行ってください」

『そういえばふと思い出したんだけど、胃が痛くて市販の胃薬を買った時、ドラッグストアの薬剤師さんに「最近の市販薬は本当によく効くんです。効きすぎて体からのSOSもかき消してしまうくらい。この薬であなたの胃の痛みもなくなるかもしれないけど、必ず後日病院へは行ってください」って言われて、市販薬を飲んだら本当に胃痛は良くなったけど、念の為に胃カメラ受けたらマジで胃がん&即手術だったんだよなぁ…。あの薬剤師さんに命を救われたんだ。そして最近の市販薬凄すぎる…。身体に何か異変があったら即専門の病院へ行くべき。』

Drugstore

市販薬は確かによく効き、服用すると胃痛は治ったそうですが、薬剤師さんのアドバイスに従い念のために胃カメラを受けると…ステージ3の胃癌が発見され、即手術に。

当時、tama毛(@tama12tebako)さんは31歳。年齢が若いこともあり、胃癌の告知はまさに青天の霹靂でした。

薬剤師さんによると、市販薬はあくまでも病院で医師の診断を受けるまでの間の繋ぎ。薬剤師さんのアドバイスがなければ、あるいはアドバイスをスルーして市販薬で胃痛を誤魔化し続けていたとしたら…おそらく胃癌はさらに進行し手遅れとなっていたかもしれません。

がんは早期発見・早期治療が重要ですが、がんの種類によっては初期の自覚症状が出にくく、早期発見が遅れてしまうこともあります。特に、消化器系のがんは自覚症状から早期発見するのは困難で、自覚症状が出た段階ではすでに進行してしまっているケースも少なくありません。

そのため、勤務先の健康診断や自治体が実施するがん検診などを積極的に活用することで、自覚症状のない初期段階で発見・治療することが、がんから回復するための重要なキーポイントとなるのです。

体に異変を感じた場合、できる限り早く専門の医師の診断を受けることに加え、定期的な検診を受けることの重要性をtama毛(@tama12tebako)さんは訴えています。

健康診断やがん検診が面倒だからと、ついつい後回しにしてしまったり、病院へ行く時間がないからと体調不良を軽く見て市販薬だけで対処してしまうことは、ときに取り返しのつかない事態になりうるのです。

市販薬で痛みが治まっているから…病院に行くのが気が重いから…と医師の診断を受けることを避けようとせず、体に異変を感じた際は必ず病院で診察を受けるようにしましょう。「市販薬はあくまで病院へ行くまでの繋ぎだと思ってください!」との薬剤師さんの言葉をいつも念頭に置いておきたいですね。

プレビュー画像©️flickr.com/DocChewbacca

手軽に買える市販薬 でも薬剤師の一言がなければ手遅れになるところだった