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美容

加齢とともにあらわれるシミ|セルフケアと皮膚科の治療

年齢を重ねると現れる顔や手のシミ、なんとか消したいと思っている人も多いでしょう。この記事では、シミができる理由、そして加齢によるシミ(老人性色素斑)を除去する方法について説明します。

シミができる仕組み

シミは危険なものではなく、遺伝的素因と紫外線の相互作用によって生じる皮膚の色素障害です。紫外線の蓄積が主な原因なので、最も太陽にさらされる手や顔にシミができやすいのも不思議ではありません。

©Wikipedia/Alain Gérard/CC BY-SA 4.0

シミを作らないために

では、若々しく美しい肌を保つためには、太陽を避ければいいのでしょうか?確かに紫外線の蓄積はシミの原因になります。一方、日光はビタミンDの生成にも重要であり、また精神面の健康にとっても大切。そのため、シミを防ぐためには日焼け止めや帽子などで紫外線対策を十分にすることが大切。日傘の普段使いもおすすめです。

シミと皮膚がんを区別する

シミは皮膚がんではありません。シミの変色は皮膚が暗くなる程度。しかし、突然黒い目立つホクロができたり、大きくなったり、赤く皮が剥けたようなシミができた場合は皮膚がんの可能性があります。気になる症状があるときは、皮膚科医に相談してください。

Dermatologist

シミの除去方法

純粋なシミは危険なものではないので、無理に除去する必要はありません。しかし、美的な観点からシミが気になる方は多いでしょう。以下にシミを取り除く方法をいくつかご紹介します。まずはクリニックで受けることができる治療を3種ご紹介します。

1. 外用漂白クリーム

美白効果が認められている漂白クリーム(高濃度ハイドロキノンなど)は市販されておらず、病院で処方してもらう必要があります。ただし、長期間の使用はできないものが多く、紫外線にあたるとシミが濃くなる場合があるので、日焼け止めを併用する必要があります。

漂白クリームはシミの部分だけに塗るようにしましょう。そうしないと、隣の皮膚も明るくなってしまいます。

2. レーザー治療

レーザー治療では、強力なエネルギーパルスで皮膚の黒い色素を破壊し、シミを除去します。しかし、治療後の肌は日光に非常に敏感なため、レーザー治療は秋か冬にのみ行うことをお勧めします。

レーザーに代わるものとして、IPL(インテンス・パルス・ライト)技術による光治療もあります。こちらはシミやそばかすのケア、美肌、脱毛などに使用されています。

3. ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、皮膚の最上層の角質を除去し、正常なターンオーバーを促す治療法。従来のピーリングは、皮膚の剥がれ落ちを除去するだけでしたが、ケミカルピーリングは薬剤(サルチル酸など)を使用します。

以上は皮膚科や美容クリニックで行う治療ですが、以下にご家庭でできるシミ対策をご紹介します。

シミの家庭療法3種

皮膚科医に診てもらうのが面倒な場合や、高額の治療は難しいという方は、お家でできるシミ取りの方法を試してみてはいかがでしょうか。

加齢によるシミに効果が期待できる家庭療法

  • コールドプレスのレモンオイル:寝る前にシミにオイルを塗り、一晩放置する(光毒性があるため日中は使用しない)
  • アップルサイダービネガー:1日に数回、シミの部分に酢を馴染ませる
  • ローズマリー軟膏:ローズマリーをアルコールにつけたチンキをワセリンと混ぜた軟膏を患部に塗る

この3つの家庭療法は、いずれも4週間ほど継続することで効果を実感できるでしょう。お肌に合わない場合は使用を中止してください。

シミの除去は、健康上の観点からは必要ではありません。でも、やっぱり均一な肌色を目指したいという方は、上記の治療選択肢を比較検討して、ご自身に合うものを探してみてください。

出典: apotheken-umschau , utopia
プレビュー画像:© pinterest/coolcreativity