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万が一のために知っておきたい|心臓マッサージで大切なこと

スポーツや農作業など、炎天下での活動時に気をつけなければいけない、熱中症。体に熱がたまり、神経の障害や、脱水症状などの影響で体温調節機能が崩れ体温が異常上昇、肝臓や腎臓、また中枢神経などの障害を引き起してしまいます。症状が悪化してしまうと、最悪の場合には最終的に呼吸停止、心停止を起こしてしまうことも。

つい先日では、神奈川県鎌倉市で部活中に倒れ、意識不明・呼吸停止してしまった部活動の顧問の先生を生徒たちが119番、授業で学んだ胸骨圧迫やAED操作、人工呼吸を行い救急隊に引き継ぎ、適切な処置を行ったとして神奈川県鎌倉市教育委員会と鎌倉消防署から表彰されたというニュースがありました。

心停止や呼吸停止した人への応急処置として必要になってくる、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAED操作、また人工呼吸。これらの処置は、頭ではわかっていても、実際行うとなるととても勇気のいる処置です。特に胸骨圧迫には、多くの人がイメージするものと、実際のものでは大きな乖離があると言われています。

ツイッターユーザーで整形外科医のおるとさん(@Ortho_FL)は、心臓マッサージは生易しい行為ではないとして、「肋骨などを犠牲にしてでも、とにかく心拍を戻すことを優先した決死の圧迫」であり、多くの人に知ってもらいたいと語っています。

日本蘇生協議会(JRC)のガイドラインによると、胸骨圧迫時は「胸が約 5〜6cm沈むように圧迫する」とされており、相当な力を要するもの。ツイートにあったように、肋骨を折ってしまう可能性がありますが、胸骨圧迫は止まってしまった呼吸の代わりに全身に血液を送り、心拍を戻すためであり、骨を折ってしまうかもと言った躊躇はせず行う必要があります。

命を救うためには肋骨も犠牲になり得る、と心臓マッサージのリアルについてのツイートには多くの方から反響が寄せらました。

これから本格的な猛暑のシーズン。熱中症や脱水症状は知らず知らずのうちに症状が悪化してしまいがちです。日頃から熱中症対策をとることも大切ですが、万が一の時に備えて、救命処置について再度確認をしておきたいですね。

心肺蘇生法の詳細については日本赤十字社の心肺蘇生のページをご覧ください。また、AEDJapanプロジェクトのサイトでは熱中症の予防と対策について、倒れた際の応急処置について説明があります。ぜひご参考ください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/HOMESTEADING.COM