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Lifehacks

右向きはダメ! 左向きで寝た方がいい5つの理由

あなたは寝るとき、どちらを向いて寝ていますか?

近年、日本人の平均睡眠時間は年々減少傾向にあると言われていますが、眠りが浅くとも深くとも、私たちは1日の時間の内3分の1近くをベッドや布団の中で過しています。医学誌『ジャーナル・オブ・クリニカル・ガストロエンテロロジー』に最近掲載された論文によると、質の良い睡眠を取るためには睡眠時間の長さだけでなく、寝るときの「姿勢」が重要なのだそうです。

この論文で推奨されているベストな姿勢は、体の左側を下にした「左向き」の睡眠です。以下、左向き睡眠が体にもたらすメリットをまとめてみました!

1. リンパの流れを促進する

リンパ管の分布は左右対称ではなく、主に体の左側が優位になっています。左を下にして寝ることで、胸管やリンパ節を介して、体の毒素や老廃物、病原体などを効率よく処理(ろ過)することができます。つまり左向き睡眠はリンパ系の機能を促進し、体内の老廃物を取り除く機能を向上さるのです。右側を下にして寝ると、リンパ系の働きを低下させる恐れがあります。

2. 心臓の負担を軽減する

左側を下にして寝ると、重力に従がって心臓への血行、心臓からの血行がよくなります。それは、ほとんどの人の心臓は体の左側に位置しており、心臓から腹部へと繋がる大動脈(全身へ送られる血液循環の大もと)も左側へとカーブを描きながら曲がっているからです。血液が送り出されやすくなることで、心臓への負担が軽減され、稼働効率も良くなるのです。

3. 消化機能の促進

左側を下にして寝ること、消化系の臓器、胃やすい臓への負担を軽減し、消化作用が促進されます。また、胸やけの原因となる胃酸の食道への逆流を抑制することもできます。逆に右を下にして寝ると、症状を悪化させてしまう恐れがあります。さらに、重力によって大腸から結腸に便が移動しやすくなるため、目覚めた時に排便も自然と促されるでしょう。食後に胸やけを感じるときは、左を下にして横になってみてください。

4. 身体構造上の特性

胃と膵臓は体の左側に位置しています。右側を下に横になると膵臓に胃がもたれかかり、その機能を妨げてしまいます。胃液の流れを正常に保ち、膵臓酵素の分泌と食べ物の緩やか消化を促すのは、左向き睡眠です。右向き睡眠では、この規則正しい消化リズムが乱れてしまう恐れがあります。

5. 脾臓の負担を軽減

左向きによりいい影響を受けるのが脾(ひ)臓です。脾臓はリンパの塊のようなもので、血液中の古くなった赤血球をこわしたり、体の中に入ってきた病原菌などとたたかう抗体を作ったり、新しい血液を溜めるはたらきをしています。正常な消化機能、リンパ機能を守っている臓器で、体の左側にあるため、心臓同様、重力に逆らわない向きが最適なのです。

睡眠時の姿勢は、あなたの健康に影響を与えるということを覚えておいてください。これからは、右向きではなく左向きです。ぜひ試してみてください!

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