その他の豆知識
掃除機で吸いこんでしまったクモは生き残れる？
部屋にクモがいるのを見つけたら、どうしますか？
クモは縁起のいい虫と言われることも多いのですが、虫が苦手な人はパニックになってしまいますよね。
すぐにクモを退治したいときは、掃除機を使うのが一番簡単です。掃除機を使えば、クモから十分に離れて対応できるのも安心です。
でも、クモが掃除機のなかで生き延びて繁殖したらどうしよう、とか、掃除機のホースからまた這い出してくるのでは？などの不安を覚える人もいます。
この記事では、掃除機に吸い込まれたクモがどうなるのかを解説し、クモを家に入れないようにする別の方法もご紹介します。
掃除機に吸い込まれたクモはどうなる？
クモなどの虫は掃除機に吸い込まれても無傷で生き続け、掃除機の中で繁殖したり、掃除機のホースから這い出てくるという噂がまことしやかに囁かれています。しかし、ほとんどのクモは掃除機に吸い込まれると生き残ることができません。
吸い込まれた虫は掃除機のゴミパックに吸い寄せられます。最近の掃除機には逆流を防ぐ弁が付いています。これはホースとゴミバッグの間の隙間をふさぐもので、吸い込まれたクモはもう戻れません。
クモが掃除機のなかで生き残る可能性を検証
それでも不安だと言う人のために、クモが掃除機で吸い込まれても生き残れるのかを状況別に検証してみましょう。
原則として、クモは吸い込まれるとすぐに死んでしまいます。これは主に衝撃によるもの。一般的な掃除機では、（吸引力が最大の場合）時速100〜140kmでホース内を飛行することになります。クモはホースの内壁に激しくぶつかるか、掃除機の袋の中に吸い込まれるときの衝撃でやられてしまうでしょう。
特に、掃除機の袋が空のときは、クモは掃除機本体の端に勢いよくぶつかるので生き残る可能性はほぼゼロ。一方、袋がゴミでいっぱいのときは、クモは比較的やわらかく着地することがあり、生き残る可能性があります。
しかし、掃除機の袋が一杯になっているということは、酸素が少なく、袋の中に埃がたくさんあるということでもあります。弁で帰り道がふさがれている場合、酸素不足でクモは長くは生きられないでしょう。
つまり、いずれの状況でも、掃除機で吸い込まれたクモが生き残る可能性は極めて低いと言えるでしょう。
例外は、掃除機の吸引力を低く設定して、ゴミパックにゴミがある程度つまっている場合。また、大型のクモであれば、衝撃に耐え、しぶとく生き続ける可能性が高くなるでしょう。
部屋からクモを追い出す方法
掃除機で吸い取るのは簡単ですが、やはり気持ちの良い方法ではありません。クモは蚊やゴキブリなどの害虫を食べてくれる益虫ですし、できれば殺生せずに家から追い出したいもの。クモを家の中から追い出す方法には以下のようなものがあります。
- 瓶を使った方法：クモの上に瓶を置き、その下に紙を敷き入れます。瓶と紙でクモを移動させ、外に放しましょう。
- ラベンダー：ラベンダーの香りで、クモを家から遠ざけることができます。たとえば、ラベンダーの小枝を窓際に吊るしたり、ラベンダーオイルを玄関や窓辺におきましょう。
- 網戸：家の中に虫がいなければクモは入ってきません。窓やドアに網戸を設置しましょう。こうすることで、クモの侵入を未然に防ぐことができます。
皆さんはクモが怖いですか？どうやってクモを家から追い出していますか？
プレビュー画像：©MediaPartisans © Flickr/Donald Hines
