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DIY

除草にも掃除にも 庭で酢を使うコツと注意点

酢は食品であるだけでなく、最高の家庭用洗剤のひとつ。トイレやシンクなどの水回りの掃除、匂い消し、除菌など家の中の色々な場所で便利に使えます。

そんなお酢パワーは実は庭でも大活躍。特に、これからの時期にどんどんはびこる雑草対策に使えるのは嬉しいところ。なにより他の除草剤に比べて人体への害が少ないので安心です。でも、庭で除草剤として酢を使う時にはいくつかの注意点があります。

除草に酢を使う時の注意点とは?

お酢は人体には悪影響が少ない天然成分ですが、必ずしも環境に優しいとはいえません。土壌にいつも散布していると、地下に流れ込んで地中のpH値が酸性になり、ミミズなどの土壌に住む生物や他の植物に害を与える恐れがあります。他にも、酢は石やコンクリートを侵食するため、黒いシミになったり、壊れやすくなることもあります。

お酢を除草剤として用いる場合は、スプレー容器か噴霧器に入れて、除草する雑草の葉や茎に直接かけるようにしましょう。日差しの多い日に雑草に酢をかけると、酢に含まれる酸が雑草を乾燥させて、除草効果が高まります。ですから、酢を散布するなら、天気が良く、雨が降らない日の午前中がオススメです。その際、枯らしたくない植物や周囲のコンクリートに酢がかからないように十分注意しましょう。

また、散布するとお酢特有の匂いが立ちこめます。お隣が近い場合などは、事前に一言お断りしておいた方がいいかもしれません

他にもお酢は庭の掃除やサビ取りなどにも役立ちます。ガーデニングでお酢を安全かつ効果的に使用する裏技をご紹介しましょう。

  • ガーデンツールのサビ取り

錆びてしまった庭の道具は、リンゴ酢に一晩浸しておけば、サビがきれいに取れます。大きな道具のサビ取りでは、サビ取りをしたい部分に酢を噴射し、上からキッチンペーパーをかぶせて一晩パックしておきましょう。その後、どちらも水拭きをして、しっかり乾燥させましょう。

  • ガーデンファニチャーのお手入れ

籐やプラスチック製のガーデンファニチャーもお酢できれいに掃除することができます。念の為、素材が酢に耐えられるかどうかを、目立たない部分で確認してください。

木製やアルミ製の家具は酢で掃除してはいけません。

  • 植木鉢の掃除

ガーデニングシーズンの初めか終わりに植木鉢も掃除しておきましょう。水4:リンゴ酢1の割合で混ぜた液に1時間以上浸した後、ブラシやスポンジでこすれば簡単に汚れを落とすことができます。

  • 動物避け

ネコなどの動物が花壇をトイレ代わりして困っている場合にも酢が有効です。動物たちは匂いに敏感。酢を浸したスポンジや布を容器に入れて置いておけば、そこには近づかないでしょう。

  • 種の発芽促進

種の発芽促進にも酢が役立ちます。水を5、酢を1の割合で混ぜた液に種を一晩浸します。翌日、種を洗い流して植え付けましょう。

  • 果樹の虫除け

ペットボトルなどの容器に水1カップ、アップルサイダービネガー1カップ、砂糖1カップ、バナナの皮を入れ、果樹に吊るします。これで果樹にコバエなどの害虫が近づかないようにすることができます。中身は定期的に交換しましょう。

  • 切り花を長持ちさせる

最後に、切り花を長く楽しむ裏技。水を入れた花瓶にリンゴ酢大さじ2と砂糖小さじ1を加えるだけ。

お酢は注意事項さえ守れば、簡単にお庭の除草や掃除ができてしまう優れもの。人体への影響がほとんどないので、お子さんのいるご家庭でも安心して使えますね。ぜひお試しください。

プレビュー画像: ©Pinterest/absolutehistory.com