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ヘルスケア

健康維持やダイエットをサポートする酢キャベツ

冬キャベツに、春キャベツ、また夏キャベツと産地の違いで旬が年に3回あると言われるキャベツ。年間を通して、旬の美味しいキャベツを食べることができます。キャベツはサラダや炒め物、また煮てもおいしく食べれる万能野菜。それでだけでなく、ビタミンやミネラル、食物繊維を含む体に嬉しい野菜でもあります。そこで今回は、この季節にぴったりなキャベツを使ったダイエットをご紹介します。

健康維持やダイエットをサポートしてくれる酢キャベツ

食べることで体を中から健康にし、ダイエットにつなげることができると言われているのが、「酢キャベツ」です。

千切りにしたキャベツを酢に漬けて作る酢キャベツを食べることで腸内環境が整い、痩せやすくなると言われています。酢キャベツに期待できる効果は以下の通り。

酢キャベツがもたらす体への作用

腸内環境を整え痩せやすくしてくれる

ダイエットには、腸内環境も大きな役割を果たすと言われています。腸内には、善玉菌、悪玉菌、優勢なほうに味方をする日和見菌の3種類が存在しています。

日和見菌の中には、脂肪を燃焼し体を痩せやすくしてくれる「バクテロイデス門」というグループの菌と脂肪や糖を溜め込む「フィルミクテス門」というグループの菌がおり、善玉菌:悪玉菌:日和見菌は2:1:7の割合となるのが理想的だと言われています。しかし、加齢や現代の食生活などで、この割合を保つのは難しく、現代人の多くは悪玉菌が優勢になっていることが多いそうです。

さらに、これまでの研究により、肥満の人の腸内にはフィルミクテス門の細菌が多く、バクテロイデス門の細菌が少ないことが明らかにされています。そのため、ダイエットを成功させるには、ヤセ菌である腸内のバクテロイデス門の細菌を増やすことがポイント。酢キャベツを取り入れることで、キャベツの食物繊維がフィルミクテス門の細菌の繁殖を抑え、酢が悪玉菌の過剰繁殖を防いでくれるという効果を期待できます。

脂肪の蓄積を抑える

酢に含まれるアミノ酸は脂肪燃焼をサポートし、内臓脂肪を減少させるという研究結果が出ています。また、酢酸は脂肪の蓄積を抑制すると言われています。そのため体脂肪や内臓脂肪の減少を期待することができます。

血糖値の上昇を防ぐ

酢には食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果があるということがわかっています。また、キャベツは食物繊維を多く含むことから、炭水化物の吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれると言われています。食後に血糖値の急な上昇を抑えることで、インスリン分泌の増加も抑えられ、肝臓での中性脂肪の合成を減らすことができます。その結果、血中の中性脂肪の低下を期待できます。

便秘やむくみの解消

キャベツは便秘にいい食物繊維が豊富なだけでなく、カリウムもたくさん含む食材。カリウムは体に溜まった余分な塩分などを排出し、水分代謝をコントロールしてくれます。そのため、キャベツには便秘やむくみを改善する効果を期待できます。

この他にもキャベツのビタミンCによる美肌効果や、酢のもつクエン酸による疲労回復効果があり、日差しが強く体力が奪われがちな夏の健康維持に役立ちます。

酢キャベツの作り方

酢キャベツは、塩で揉んだキャベツを酢に漬けるだけの簡単工程でできあがります。

<用意するもの>

  • キャベツ 450g(半玉ほど)
  • 塩 小さじ2杯
  • 酢 200ml

<作り方>

  1. 千切りにしたキャベツをジップロックやポリ袋に入れ塩をまぶして揉み込みます。
  2. 塩揉みしたキャベツに酢を注ぎ、冷蔵庫で半日から一晩付け込んで完成です。日持ちは冷蔵保存で1週間ほど。

酢キャベツの取り入れ方

酢キャベツは置き換えダイエットではなく、毎日の食事に取り入れて食べることをお勧めします。食事の一番最初に食べることで、特に食後の血糖値の急激な上昇の予防に役立てることができます。食べる量は1回100gほどがいいそうです。また、酢キャベツは意外と食べやすく、サラダ感覚でおいしく食べられるとのこと。

さらに、コールスローサラダにしたり、サンドイッチに入れたりとアレンジすることもできます。使用する酢をりんご酢にすれば、さらにマイルドに、また物足りなさがある時はクミンシードをプラスすると食欲もアップします。ただ、食べすぎると酢で逆に胃が荒れる原因になるのでくれぐれも食べ過ぎにはご注意ください。

さっぱりしたものが食卓で活躍するこの季節、酢キャベツが便利に使えそうですね。

キャベツに関する便利情報は以下の記事でもご紹介しています。

プレビュー画像:©︎Twitter/kukkun225
出典:womenshealth, YOGA HACK, OMRON