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【一人暮らしの防犯対策】気づかないうちに不審者に仕掛けられてしまう罠に注意

一人暮らしはのんびり、気まま。進学や就職で親元を離れて初めて一人暮らしをした時は、寂しさがありつつもこれまでになかったような開放感を味わったという方もいるのではないでしょうか。

しかし、一人暮らしは時として犯罪の対象になりやすく防犯対策が必要となってきます。特に女性の一人暮らしの場合は、様々な場面に危険が潜んでいると言われ、思ってもみなかった事から犯罪に巻き込まれてしまう可能性も。

今回紹介するのも、まさかそんな手口で?と思ってしまうような事例。Twiterユーザーでシンガーソングライターの岡田茜さん(@akaneokada)のこちらのツイートをご覧ください。

「30分くらい前に急に水が出なくなって、水道局に電話したら、外に出て元栓を確認してください。と。確認したら元栓が閉められてて、開けたら復活したんだけど、
調べたら、出てきた所を襲うとか、家に入るとかの犯罪があるそうで、女性は夜中なら家から決して出ないようにって書いてた?怖っ?」

災害時でもなく、特別断水のお知らせがあったわけでもない、急な水のストップ。水道局に確認をしたところ、外の元栓がしまっている可能性を指摘され、確認をしたという岡田さん。無事水が出るようになったものの、後々これが「犯罪の手口の可能性」であったことを知ったそうです。

この犯罪の手口をもう少し詳しく説明します。

各家庭に給水される水道水は、元栓・水道メーターを経由して住宅内へと供給される仕組みになっています。元栓・水道メーターともに、戸建であれば、敷地内の地面に埋め込まれているメーターボックス内に、マンションやアパートといった集合住宅であれば、玄関横のパイプシャフト内に設置されています。

この水道の元栓は、工事などで水道を止めるなどの場合がない限り、閉められることはありません。万が一、水道代が未納でもしばらく水道が止められることはなく、止められる前に水道代支払いの催促のハガキが届きます。突然水がでなくなることは、災害時などの緊急事態でない限りなかなか考えられません。

それなのに水道の元栓が何者かによって閉められている場合は、その家の住人を狙う不審者の罠である可能性が高いです。元栓を閉めた不審者は、急に水が出なくなりおかしいと感じ、元栓を確認しようと無防備に外へ出た住人に、危害を加える、また住宅に侵入してやろうと企んでいるのです。

こういった手口は昔からあるようで、実際に犯人と思われる不審者を目撃したという人も。

そのため、万が一このような状況に出くわした場合、外へ出て自分一人で元栓を確認しようとするのは危険です。岡田さんのツイートには、この手口に恐ろしさを感じたというコメントの他にも、実際に同じような経験をしたという方からの体験談も寄せられています。

また、水道の元栓だけでなくお湯やガスが止められるというケースもあるようです。特に、マンションでは玄関ドアのすぐそばのパイプシャフト内に、水道だけでなくガスの元栓もあるので、ガスの元栓を閉めてくる可能性もあります。

マンションやアパートによってはパイプシャフトに鍵が付いていないこともあります。また、壊してこじ開けようとする強者も中にはいるため、まずは集合住宅に住んでいる場合は鍵の有無の確認や、鍵有の場合でも壊れていないか確認をするようにしてください。もしついていない場合は防犯上の理由から管理会社に依頼をすることをお勧めします。

そしてもし万が一、水道やガスが止められてしまうという状況になった場合は絶対に安易に外に出ないようにし、すぐに警察に連絡をするようにしてください。

水道やガスの元栓を閉め、住人の注意の矛先を逸らした隙に狙うという恐ろしい罠。一人暮らしをしている、またお子さんが一人暮らしをしているという方は、この身近に潜む手口にくれぐれも気をつけるようにしてください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/tonchan

【一人暮らしの防犯対策】気づかないうちに不審者に仕掛けられてしまう罠に注意