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フランスでは毎年40人が自宅のバスルームで命を落とす その原因を聞いて思わず背筋が凍りついた
1日の癒しの時間とする人も多いバスタイム。半身浴をして冷え性を改善したり、仕事で疲れて凝った体をほぐしたり、とバスタイムは私たちの毎日には欠かせません。
そんなバスタイム中に、フランスのある家庭で悲劇的な死亡事故が起こりました。バスルームでの死亡事故と聞いて私たちが思い浮かべるのは、その室温の寒暖差に伴う血圧の急降下によるヒートショック。
しかし、近年世界中でバスルームでの感電死が多発しています。その原因はスマートフォン。
フランス、マルセイユで2月上旬のある日、女子高生がバスルームで変わり果てた姿で見つかりました。バスタブに浸かりぐったりした彼女の胸元にあったのはスマートフォン。父親は感電の危険を常々彼女に注意していたそうです。にもかからわらず、彼女はバスルームにスマートフォンを持ち込んだのでしょう。
欧米のバスルームでは脱衣所、トイレ、洗面台、バスタブまたはシャワーブースが1部屋にまとまっており、ドライヤーや髭剃り用の電子機器が使えるよう電源も設置されています。
女子高生が発見された時、スマートフォンの充電器が電源に差し込まれた状態でした。彼女はおそらく充電したままスマートフォンを使用し、誤って手を滑らしてスマートフォンをお湯に落としてしまったために感電死した可能性が高いとみられています。
フランスではなんと毎年少なくとも40人がこのようなバスルームでのスマートフォンの使用により命を落としており、他3,000人が負傷しているそうです。このような痛ましい事故はフランスのみならず世界各地で起きています。
このニュースを聞いて、日本式のバスルームなら電源はないから大丈夫、というのは危険な考えです。万が一お風呂場でモバイルバッテリーを差し込んだ状態でスマートフォンを使用した場合、水に濡れているという条件下では、電気の流れ易さを表す抵抗値という値がぐんと小さくなり、モバイルバッテリーの低い電圧でさえ、人を感電死に至らせる可能性があるのです。
後を絶たないスマートフォンによるバスルームでの感電死。専門家、そして大切な家族を失った遺族が、その身近でかつ誰にでも起こりうる可能性のある危険について警鐘を鳴らしています。
スマートフォンがない生活が困難になってきた昨今。肌身離さず持ち歩く癖がついてしまったことで、その危険に気付きにくくなりがちです。スマートフォンの使い方、一歩間違えば命を落とす危険性があるということを忘れないでください。
プレビュー画像:©︎Pinterest/ ≜ Estelle ≜