ちえとくをフォローする

Lifehacks

油断大敵!スリが買い物中のあなたに狙いを定める時

ちょっと油断をした一瞬の隙に「やられた!」となるのがお財布やスマートフォンなどを狙ったスリ。落としたお財布が翌日には交番に届けられていたり、親切な人が連絡をくれて手元に戻って来た、など比較的安全な日本では人々の防犯意識が低いことから、日本人は海外旅行などでスリに遭いやすいと言われています。

スリの常習犯たちは不注意な人はもちろん、時に親切な人の気持ちを利用して近づいてくるのです。でも、彼らの手口を知っておけば、スリの被害から自分を守ることができます。今回は、スーパーなどの買い物時にスリの犯人たちがよく使う3つの手口を紹介。普段の生活、また特に海外旅行などの非日常でもスリから狙われない対策となるはずです。

1. 困っていると声を掛けてくる

スリたちは大体が単独ではなく集団で行動しています。まずよくある手口として、共犯者の一人が被害者に何やら助けを求めるように近づき声を掛けてきます。被害者が気を取らせている間に、別の共犯者がバッグやお財布に手を伸ばすのです。

この方法だと、一般的になんと数秒でスリが完了してしまうそう。というのもスーパーなどでの買い物時は、客の多くがカートの手前や子供が座る場所にバッグを置いているため、気がつかないうちに犯人にとって手を伸ばしやすい位置になっているのだそう。

このやり口からお財布を守るには、お財布はカバンの中ではなく洋服のポケット、またはファスナー付きのショルダーバッグなどに入れるようにすること。お財布が体に近い距離にあればあるほど、気づかれ易いというリスクから犯人は手を出しません。

2. ワザとドジを踏む

スリの巧妙な手口として、次に挙げられるのがワザとドジをしでかすこと。例えば、犯人は買い物中のあなたの目の前で、ツルッと滑って転びカゴの中の品物を床にぶちまけます。犯人の狙いは、あなたがすぐに助けに駆け寄ってくれること。親切なあたなたが慌てて駆け寄って、品物をカゴに戻しているうちに、犯人または共犯者があなたのお財布にスッと手を伸ばしているのです。

さらにもう少し巧妙な手口として、犯人はあなたの背後に忍び寄り、スーパーの棚の品物をまるであなたが落としたかのように床にワザと落とします。あなたが慌てて品物を拾って棚に戻しているうちに、お財布が消えているのです。

被害を避けるには、このような場面に遭遇した場合は相手が誰であろうと疑いを持つこと、そして貴重品から目を逸らさないようにすることです。もちろん、全員が全員悪意を持っているわけではないのですが、慎重になることに限ったことはありません。

3. 亡霊のようにスッと近寄ってくる

スッと忍び寄って大切なお財布に手を伸ばす犯人は、声を掛けられたりワザと転んだりなどそんな芝居じみたことがなく、突然やってきます。商品棚の下にある品物や、高く積み上げられた果物や野菜に手を伸ばしている時などに静かに忍び寄って貴重品に手を伸ばすのです。

こんな予期せぬ瞬間を避けるためには、やはり貴重品はファスナー付きのカバンの中に入れるようにしてください。特にズボンの後ろポケットに入れるのは盗ってくださいと言っているようなものです。

時にスリたちの手口はとても巧妙なもの。彼らは常に被害者の注意を紛らわすような仕掛けをし、そしてその親切心を利用します。そんな手口にハメられてしまわないためにも、貴重品はなるべく体から近い位置、またはファスナー付きのバッグに入れておくようにするのが効果的です。

犯人たちにとって、スリがしにくい隙のない態度でいることが犯罪から身を守る決め手になるのです。特に海外旅行に出かける際などはくれぐれも気をつけるようにしてください。

プレビュー画像:© Media Partisans