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錫器を冷凍庫にいれてはいけない|実際に冷凍庫に入れてしまった後の姿に目を疑う
熱伝導が良くすぐ冷えすぐ温まる、また飲み物の味をまろやかにするということから、お酒が好きな人にこだわりの酒器として人気の錫(すず)製タンブラー。錫は抗菌性が強く錆びや腐食に強いため飲み物を飲んだ時に独特の金属臭がするということもありません。
錫製のタンブラーを冷蔵庫に1〜2分いれておくだけで、氷がなくてもキリッと冷えた飲み物を楽しむことができます。
でも、錫製のタンブラー、取り扱いには注意が必要。ビアグラスのように冷凍庫に入れてキンキンに冷やそうとすると、とんでもないことになってしまうのです。
その衝撃的な変わり果てた姿、ご覧ください。
錫のタンブラーを冷凍庫に入れていたら、粉になってた。分子構造が変わって脆くなるらしい。無念。 pic.twitter.com/0o4wAl6mgL
— やぎーた (@bush_whacker731) November 10, 2020
無残にもパックリと穴が開いて周囲が崩れ落ちた様子の錫製タンブラー。これは低温に置かれ急冷されたことで、錫が膨張し崩れてしまったため。通常、常温では錫は安定した構造をとりますが、13度以下ではその分子構造が変化して、もろくなるのだそう。このような錫の変化はスズペストと呼ばれるそうです。錫が急冷されて膨張し、崩れる様子はこの動画からご覧いただけます。
またこの他にも錫製の家庭用品を扱う時の注意点は以下のとおり。
- 使用後は柔らかいスポンジを用いて、台所用中性洗剤(中性)で洗います。
- 光沢が鈍くなってきた時は、重曹で磨くとOK。
- 融点が低いため、火気の近くに置かないようにします。
- 電子レンジや食洗機、乾燥機などでは使用できません。
- 酸味の強いものや色の濃いものは長時間入れたままにすると、錫の変色の原因になります。
日本の伝統工芸でもある錫器は、そのスタイリッシュな姿と機能性の高さでギフトにも好まれています。大切な人からのプレゼントで錫製のタンブラーをもらったという方も多いはず。正しい使い方で、長く愛用していきたいですね。
プレビュー画像:©︎Facebook/Shiro Murakami


