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Lifehacks

食器洗い機と手洗い:光熱費や水道代はどちらがお得?

食器洗いは、家事の中でも不人気の部類に入ります。いっそのこと、すべてを食洗機で洗ってしまえば便利なのでは?

でも「食洗機を使わずに手洗いしたほうが、環境保護にもなるし、お金も節約できてお得」というイメージを持っている人も多いようです。このイメージは本当に正しいのでしょうか?

実は、さまざまな研究で、食器は食洗機で洗ったほうが水やエネルギーの使用量が少なくて済むということが分かっています。

食器洗い乾燥機のメリットは?

食洗機にフルで食器を入れて洗浄した場合、手洗いに比べて電力は最大で3分の1、水は半分以下で済みます。

December 20, 2013

たとえば、ドイツのボン大学の研究によると。手で食器を洗ったときに消費する水の量は平均46リットル。一方、同じ量の食器を食洗機で洗うと、わずか15リットルの水で済みます。最新機種では、さらに少ない水で洗うことが可能です。

つまり、食洗機を使用した方が、手洗いよりも水道代や電気代が大幅に安くなるのです!ただし、食洗機をお得に使うには、いくつかのコツがあります。食洗機を正しく使うための5つのヒントをご紹介します。

1. 十分な量の食器を正しい配置で入れる

食洗機で洗うときは、少量の食器で稼働せず、まとめて洗った方がお得になります。ただし、入れすぎや重ねすぎはかえって光熱費を無駄遣いしてしまいます。お皿などは立てて、ボールやカップなどは逆さに配置するなど、正しい入れ方を心がけましょう。

Dishwasher Stack

2.  予洗い

最近の食洗機では、予洗いは不要と書かれていますが、油汚れやソースの残り、食べ残しなどはキッチンペーパーなどで拭き取っておきましょう。ご飯粒などこびりつきやすい汚れは、水につけてふやかしてから食洗機にいれましょう。

3. 節電コースを選ぶ

食洗機はいくつかの洗浄コースが選べます。軽い汚れであれば、節電(エコ)コースやショートコースで十分。時短にもなり、消費電力も少なくて済みます。ただし、エコモードはお湯の温度が低いため、月に1回程度は、高温プログラムで洗浄して庫内を殺菌しましょう。

乾燥機能を使わずに、扉を開けて予熱で自然乾燥すれば、さらに省エネになります。

©Getty Images

4. こまめにフィルターを掃除する

フィルターが詰まっていると、洗浄サイクルが長くなり、食洗機の効率が悪くなります。フィルターはこまめに掃除しましょう。

5. 食洗機専用の洗剤を使う

食洗機用の洗剤は、通常の台所用洗剤よりも洗浄力が強力で、泡立ちにくいのが特徴です。普通の洗剤を使うと故障の原因にもなりますので、食洗機用の洗剤を使いましょう。

手洗いのメリットは?

手洗いの場合、食洗機に比べて、刺激の少ない洗剤を使うことができます。食洗機用タブにはリン酸塩が含まれており、頑固な汚れや焦げ付きを落としますが、環境には有害です。手洗いの場合は、汚れた食器を水に浸しておくか、スポンジに少量の洗剤をつけて洗えます。

Cleaning up the dishes...

もし、食器を手洗いするなら、流水で洗うのではなく、シンクにぬるま湯と洗剤を入れて、ため洗いしましょう。汚れの少ない食器から洗うようにすれば、お湯の汚れが少なくてすみます。

Dishes

結論

食洗機を正しく使えば、無造作に手洗いするよりも光熱費と水道費を大幅に節約できます。そのため、長い目で見たランニングコストはずっと安くなり、数年で初期投資は回収できるのです。また、食器洗いの時間から解放され、心のゆとりが得られるというメリットもあります。ただ、きちんと洗浄するために食器の向きや量を考えてセットするのは、最初はちょっと面倒かもしれません。それでも、家事の手間も減って、お金の節約にもなる食洗機は十分に賢い選択といえるでしょう。

プレビュー画像: ©flickr/Phil Palmer ©flickr/☼☼Jo Zimny Photos☼☼